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The Bitch (ザ、ビッチ)
第4章 2024年2月19日月曜日…
3
「それよりもさぁ…」
「え?…」
「何でわたしが今夜誘ったのか?」
「あ、え、う、うん?」
「うん、どう思って今夜来たの?」
「え、そ、それは…」
「………………」
わたしは出されたドライマティーニを一口飲み、黙ってオックンを見つめていく。
「え、あ、う……」
するとオックンの目が、動揺で泳ぐ。
「………………」
やはりそうだ…
彼、オックンの人生の中では、いや、今までの人生で、こんな風に女を口説いた経験が無いのだろう…と、この時、わたしは確信した。
これは十人十色であり、致し方無い事であり…
決してダメな訳ではない。
だからわたしもオックンを否定するつもりは無い…
いや、違う…
やはり、わたしは汚れて、ううん、だからこその『ビッチ』な女なのだ。
本当にわたしがビッチだからこそが故に、こんな場面の場数を多く踏んているという事なんだ…
そうか…
そうよ…
そうだわ、仕方がないわ…
助け舟を出してあげるしか…
わたしはオックンにラストチャンスを与えてあげる事にした。
本当ならば、本来ならば、スムーズにオックンに口説かれたかったのだ…
そしてそれが、わたしの中でのルールの、最低限のルールの一つであるから。
だけどこれは…
ラストチャンス。
「ふぅぅ…」
わたしはそう吐息を漏らし、ドライマティーニをもう一口飲み…
オリーブを唇に含む。
そして、そのオリーブの実を舌で転がしながら…
「ね、ねぇ…
リベンジをさせてあげるわ…」
そう囁いた。
「え…あ……」
更にオックンの目が揺らぐ…
「それよりもさぁ…」
「え?…」
「何でわたしが今夜誘ったのか?」
「あ、え、う、うん?」
「うん、どう思って今夜来たの?」
「え、そ、それは…」
「………………」
わたしは出されたドライマティーニを一口飲み、黙ってオックンを見つめていく。
「え、あ、う……」
するとオックンの目が、動揺で泳ぐ。
「………………」
やはりそうだ…
彼、オックンの人生の中では、いや、今までの人生で、こんな風に女を口説いた経験が無いのだろう…と、この時、わたしは確信した。
これは十人十色であり、致し方無い事であり…
決してダメな訳ではない。
だからわたしもオックンを否定するつもりは無い…
いや、違う…
やはり、わたしは汚れて、ううん、だからこその『ビッチ』な女なのだ。
本当にわたしがビッチだからこそが故に、こんな場面の場数を多く踏んているという事なんだ…
そうか…
そうよ…
そうだわ、仕方がないわ…
助け舟を出してあげるしか…
わたしはオックンにラストチャンスを与えてあげる事にした。
本当ならば、本来ならば、スムーズにオックンに口説かれたかったのだ…
そしてそれが、わたしの中でのルールの、最低限のルールの一つであるから。
だけどこれは…
ラストチャンス。
「ふぅぅ…」
わたしはそう吐息を漏らし、ドライマティーニをもう一口飲み…
オリーブを唇に含む。
そして、そのオリーブの実を舌で転がしながら…
「ね、ねぇ…
リベンジをさせてあげるわ…」
そう囁いた。
「え…あ……」
更にオックンの目が揺らぐ…