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The Bitch (ザ、ビッチ)
第4章 2024年2月19日月曜日…
 4

「ね、ねぇ…
 リベンジをさせてあげるわ…」
 そう囁いた。

「え…あ……」
 更にオックンの目が揺らぐ。

 だが…
 わたしは、そんな彼の目の揺らぎを見て、一気に落胆してしまった。

 あぁ、ダメだ、駄目だわ…

 なんか、まるで男女の絡みが分かってはいないみたいだ…

「あ………」
 そう呟き、いや、小さく声を漏らし、硬まっているオックンを見て…

 ダメだわ…

 やっぱりオックンはオックンなんだなぁ…

 怒りでは無かった、やはり、失望であった…

 そんな想いが湧いてきて… 

 もういいや、サラっと流して帰ろう…

 うん、とりあえず和哉の元へと帰ろうか…
 
 そう、唇の中のオリーブの実を噛みながら、そう思った。


 トン……

 すると、彼、オックンがカウンターの上を叩くように手を乗せた音がしてきたのだ。

「え…」

 そしてわたしは手に目を運ぶと…

「あ…ら…」

 そのカウンターの上には…

 ルームキーのカードが置かれていたのだ。

「り、リベンジしたくて…

 へ、部屋を…取った…んだ…」

 オックンは、意を決したかの様な表情と声音で、そう言ってきたのだ。

「ふぅぅん…そう…」

 わたしはそんなオックンの様子を見つめ…

 カウンターの下で彼の膝に手を置き…

「ふぅぅん…ま、いいか…」
 思わずそう呟いた。

「え?」

「まぁ、ギリギリね、とりあえず合格かな…」

 そう…

 とりあえず合格…に、してあげた。
 




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