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The Bitch (ザ、ビッチ)
第4章 2024年2月19日月曜日…
 6

 わたし達はキスをしながら部屋へと入り、ベッドへと倒れ込んでいき、更に激しく唇を貪り吸っていくのだが…

 なんと彼はスッと唇を離し…

「あ、ゆ、悠里…あ、あの…」

 えっ…

「あ、し、シャワーを…」
 と、言ってきたのである。

「えっ、し、シャワーって…」
 わたしは愕然とした思いで聞き返す。

「あ、うん、いや、今日、仕事で汗を、汗掻いちゃったからさぁ」

「……………え、あ、う、うん」
 なんとオックンはそう言ってきた。

「あ、うん、そ、そう、そうよね」

 彼の言っている意味は分かる…

 いや、普通なのかもしれない…

「あぁ、う、うん、じゃ、じゃあ、オックン先…
 オックンがお先にどうぞ」
 わたしはそう言った。

「うん、じゃあ、先に入るわ」

「うん…」


 仕事で汗を掻いてしまったから…
 確かに汗臭く思われるのはイヤ、ううん、イヤなのは分かる。

 そしてわたしは確かに彼の彼女では無く… 
 どちらかといえば訳アリな関係であり、彼からしたら不倫であり…

 だけど…

 ううん、いや、それだけわたしを大切に想ってくれているのだとは感じるのだが…

 だけど…

 いや…

 わたし達はエレベーターに乗った瞬間から、そしてエレベーターのドアが開いても、ううん、そこからこの部屋までをも互いに貪る様に激しく唇を、キスをしながら辿り着き、そのままの流れでベッドへ倒れ込んだのだ…が…

 いいや…

 その流れでまずはわたしを、いや、お互いを抱き締めながら、服を脱がし…

 え…

 違うのか?

 昂ぶりの勢いのままに抱き合い、愛し合い…

 え、違うのか?

 まずは一旦止めてシャワーなのか?

 え…


 わたしが、わたしの感覚が違うのか?

 汗臭い…

 少しくらいならいいじゃないか?

 わたしにはスパイス、いや、セックスに於けるハーブの香りに匹敵するのだが…

 違うのか?

 わたしが違うのか?

 変なのはわたしなのか?

 心が一気に…

 醒めて…

 いや、冷めてしまった。

「ダメだわ…」

 わたしは黙って部屋を出た…

 いや、ホテルを後にした。

 そして、スマホを手にし…


「あっ、和哉っ、直ぐに来てっ」

 わたしを肯定して欲しかった…

 ううん、今直ぐに…

 愛して欲しい…




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