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The Bitch (ザ、ビッチ)
第4章 2024年2月19日月曜日…
 7

「あっ、和哉っ、直ぐに来てっ」

 わたしを肯定して欲しかった…

 ううん、今直ぐに愛して欲しい。

 そして和哉は、まるでわたしのそんな行動の全てを見透かしていたかの様に…
 僅か10分後にはマンションに駆けつけてくれた。

 いや、わたしの行動なんて…
 この心の揺らぎなんて…
 わたしの不惑な想いなんて…
 全て和哉には見透かされているのかもしれない。

 だって…

「ね、ねえっ、早く抱いてっ」

 和哉がマンションに来るなりわたしはそう叫んだのだが…

「……………」

 そんなわたしの叫びにも、様子にも、哀願にも…
 何も聞かずに、いや、そう、そうなんだ、全てお見透しだよ…みたいな顔をして、黙って抱いてくれたのだ。

「あ、うん、んん、はぁぁ…」

 しかも、わたしが求めていたのをまるで知っているかのように…

「あ、ん、や、んん」

 そのまま黙ってわたしをベッドへと押し倒し、スカートの中にアタマを突っ込んできて…
 いきなり股間を舐めてきた、いや、舐めてくれてきたのである。

「あ、ん、や、ん、そ、そう、あぁ…」

 そう、そうよ、わたしが求めていた、いるのは…
 こんなフェチな変態チックで、荒々しい、ビッチな流れの愛なんだ。

 勢いの流れの愛撫なんだ…

 教本の様なセックスでは無いんだ…

「ああっ、か、和哉、かずやぁ…」

 そして和哉はスカートからアタマを出して、グイッと捲り上げ…

 ビリビリ…

「やんっ」
 と、ストッキングを破るや否や…

「ひゃあんっ…」

 なんと、いきなり挿入れ…

 ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ…

 激しく腰を打ち突け…

「はぁ、ん、や、ん、はぁ、はぁ、はぁ…」

 ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ…

「はぁ、はぁん、はぁ、はぁ、はぁ…」

 わたしは無我無中に喘ぎ、身悶えし、そして…

「はぁぁ、かずやぁ、好きぃ、愛してるわぁ、っくうぅぅ…」
 と、叫び…

 イッてしまったのであった。





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