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The Bitch (ザ、ビッチ)
第6章 2024年3月14日木曜日
2024年3月14日木曜日ホワイトデー
1
「ツンデレの悠里さん…大好きっす」
あの夜、そう和哉は呟きながら、わたしを抱き締めキスをしてきた。
わたしはそのキスを…
そのキスから…
その唇から逃げずに…
いや、嬉々として心から愉悦に震えて受け入れてしまったのである。
そしてその夜からわたしは和哉、ビッケに対してこうした意固地になって、いや、無駄な抵抗である抗いの言動を取り続けていく…
ううん、取り続けていくのだが、それは大きな男心を持つ和哉、ビッケにはとうに見抜かれていて、いや、もっと自由にわたしの好きな様に泳がされ、それはまるで彼の手のヒラの上でで踊らされている様な関係の、そして甘い日々を過ごしていったのである。
いや、そんな和哉の優しさと大きな男心により、過去のトラウマからによるであろう、わたしの悪癖、悪性といえる素行がすっかりと消え…
いいや、内心ではすっかりと和哉、ビッ
ケに対しての愛情を自覚し、そして甘え始めてきていた。
それは、親友でもあり相談相手でもあるバーの彩ちゃんから云われた言葉からも、ハッキリと自覚していたのだ…
『へぇ、ついにあのビッチ女の悠里さんがねぇ…』
ただ、わたしは、そんな彩ちゃんの言葉に悔しい思いもあるのだが…
内心は認めていたのであった。
そして週二回が三回と逢瀬の夜が増え、その反面、リアルな先の現実の怖さの内心の思いも増え…
そんな思い、想いが…
『悠里さんは本当にツンデレで、天の邪鬼なんだからぁ…』
という和哉の言葉が増えることがわたしの心の不惑、揺らぎを表すことの証明ともいえた。
だがしかし、そんなその甘い日々は…
2024年3月14日木曜日のホワイトデーの前後の夜に、突然、不惑に揺れ動くことになってしまうのだ。
それは3月10日日曜の夜…
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「ツンデレの悠里さん…大好きっす」
あの夜、そう和哉は呟きながら、わたしを抱き締めキスをしてきた。
わたしはそのキスを…
そのキスから…
その唇から逃げずに…
いや、嬉々として心から愉悦に震えて受け入れてしまったのである。
そしてその夜からわたしは和哉、ビッケに対してこうした意固地になって、いや、無駄な抵抗である抗いの言動を取り続けていく…
ううん、取り続けていくのだが、それは大きな男心を持つ和哉、ビッケにはとうに見抜かれていて、いや、もっと自由にわたしの好きな様に泳がされ、それはまるで彼の手のヒラの上でで踊らされている様な関係の、そして甘い日々を過ごしていったのである。
いや、そんな和哉の優しさと大きな男心により、過去のトラウマからによるであろう、わたしの悪癖、悪性といえる素行がすっかりと消え…
いいや、内心ではすっかりと和哉、ビッ
ケに対しての愛情を自覚し、そして甘え始めてきていた。
それは、親友でもあり相談相手でもあるバーの彩ちゃんから云われた言葉からも、ハッキリと自覚していたのだ…
『へぇ、ついにあのビッチ女の悠里さんがねぇ…』
ただ、わたしは、そんな彩ちゃんの言葉に悔しい思いもあるのだが…
内心は認めていたのであった。
そして週二回が三回と逢瀬の夜が増え、その反面、リアルな先の現実の怖さの内心の思いも増え…
そんな思い、想いが…
『悠里さんは本当にツンデレで、天の邪鬼なんだからぁ…』
という和哉の言葉が増えることがわたしの心の不惑、揺らぎを表すことの証明ともいえた。
だがしかし、そんなその甘い日々は…
2024年3月14日木曜日のホワイトデーの前後の夜に、突然、不惑に揺れ動くことになってしまうのだ。
それは3月10日日曜の夜…