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The Bitch (ザ、ビッチ)
第6章 2024年3月14日木曜日
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 3月10日日曜の夜…

「あ…」
 それは和哉、ビッケに愛された後にシャワーを浴びていた時であった…
 わたしは突然、生理になってしまったのである。

 予定では、まだまだ一週間以上余裕がある筈だったのだが…
 とりあえず急ぎシャワーから上がり、生理の処置をしてリビングに戻るとビッケはまだベッドの上で横になっていた。

 わたしは約三週間前くらいの夜に、同級生である『オックン』とのゴタゴタ等を経て、自分のビッケに対する愛情の再、再認識をしてしまい、その想いに対して紆余曲折はあったのだが、その想い、思い、恋心、愛情に内心、秘かに認め、従うことにしたのだ。

 だが反面…
 ビッケに対するそんな昂ぶりが増せば増す程に、二人の間にあるリアルな9歳の年齢差という大きな壁を感じてしまってもいた。

 そしてその年齢差の事を意識し、考え、いや、考え過ぎてしまうほどに…
 どうやら和哉、ビッケを好きに、愛し始めているのを強く自覚してしまい、そんな自分に苛立ち、自虐な想いを昂らせ、その思いに反比例する様に…
『本当に悠里さんはツンデレなんだからぁ…』
 的な言葉を云われる回数、場面が増えてきていたのである。

 そんなあの頃…
 シャワーを浴びている最中に急に生理になってしまい、わたしは慌てて処置を済ませ、Tシャツに短パンの姿でまだベッドで横になっているビッケの前に戻った。

「あれ、どうしたんすか?」
 すると彼はそんな姿のわたしを見て、不思議そうな声で聞いてきたのだ。

 なぜなら…
 いつもシャワーの後はほぼバスタオルを巻いただけで過ごしていたから、そんなTシャツ姿が余計に目立ったのだと思われた。

「え、あ、うん、なんか急に生理になっちゃってさ…」

 わたしはそう呟いた…



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