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The Bitch (ザ、ビッチ)
第6章 2024年3月14日木曜日
6
「じゃあホワイトデーの夜は無しに…」
わたしはそんな和哉の、ウソの言葉に…
いや、ウソに決まっているのに、心を揺らがせている、まるでそこいらにいる普通のデレ女になっていたのだ。
わ、わたしは…
わたしは、ヤリマン女のクソビッチ女の筈なのに…
わたしはそんな和哉の言葉に揺らぎながらも自分の心に、必死にそう想い、鼓舞し…
「え、い、いいわよ、ど、どうせ生理だし…ほ、ホワイトデーなんて…」
そして必死の想いと微かなビッチ女のプライドの抗いでそう言った。
どうせウソに、嘘に決まっている…
わたしを生意気にもからかっているだけなんだから…
そうに決まってるんだから。
「そ、それに、確か、ホワイトデーは平日じゃない…
だ、だから、無しで構わないわよっ」
と、わたしは必死の想いで言ったのだ。
「あ、い、いや…」
すると今度は和哉がわたしを羽交い締めしながら耳元で、少し口ごもった感じで囁いてきた。
よしっ、言い負かせたわ…
わたしの勝ちよ…
本当はからかってきただけのくせに…
「ホワイトデーは無しね…
飲みに行っちゃうからね…」
「い、いやぁ…」
ボソボソと口ごもる。
ほら、今度はわたしがイジメてやるんだから…
だが…
「い、いや、すいませんす…
う、ほ、ホントは、あ、あのぉ…」
だが、なんとなく様子が変な感じ…
「え?」
「あ、あのぉ、いや、実はぁ、ホントに無しでぇ…」
え、あれ?…
急にザワザワしてきてしまう。
「い、いや、実はぁ、じ、13日から3泊でぇ…し、出張になっちゃってぇ…」
あっ、えっ?…
「え、し、出張?…」
「あ、は、はい、そうなんす…
だからなんとなく、言い辛くなっちゃってたんすぅ」
「あ、う、うん、出張なんだ…」
だが、わたしは和哉のそんな言葉を聞いて、実は…
内心、少し、ガッカリしてしまったのであったのだ。
そして、その内心の想いも自覚して、少し自分自身にイラっともしてしまったのであった…
だって、これじゃ、本当にデレ女だから…
「あ、はい、そうなんす、出張なんす…
ガッカリしちゃったっすよね」
「え、そ、そんなガッカリなんてしてないからっ」
「ふ、ウソ、嘘、今、ガッカリしてたっすよ、ホント、ツンデレなんすからぁ…」
「じゃあホワイトデーの夜は無しに…」
わたしはそんな和哉の、ウソの言葉に…
いや、ウソに決まっているのに、心を揺らがせている、まるでそこいらにいる普通のデレ女になっていたのだ。
わ、わたしは…
わたしは、ヤリマン女のクソビッチ女の筈なのに…
わたしはそんな和哉の言葉に揺らぎながらも自分の心に、必死にそう想い、鼓舞し…
「え、い、いいわよ、ど、どうせ生理だし…ほ、ホワイトデーなんて…」
そして必死の想いと微かなビッチ女のプライドの抗いでそう言った。
どうせウソに、嘘に決まっている…
わたしを生意気にもからかっているだけなんだから…
そうに決まってるんだから。
「そ、それに、確か、ホワイトデーは平日じゃない…
だ、だから、無しで構わないわよっ」
と、わたしは必死の想いで言ったのだ。
「あ、い、いや…」
すると今度は和哉がわたしを羽交い締めしながら耳元で、少し口ごもった感じで囁いてきた。
よしっ、言い負かせたわ…
わたしの勝ちよ…
本当はからかってきただけのくせに…
「ホワイトデーは無しね…
飲みに行っちゃうからね…」
「い、いやぁ…」
ボソボソと口ごもる。
ほら、今度はわたしがイジメてやるんだから…
だが…
「い、いや、すいませんす…
う、ほ、ホントは、あ、あのぉ…」
だが、なんとなく様子が変な感じ…
「え?」
「あ、あのぉ、いや、実はぁ、ホントに無しでぇ…」
え、あれ?…
急にザワザワしてきてしまう。
「い、いや、実はぁ、じ、13日から3泊でぇ…し、出張になっちゃってぇ…」
あっ、えっ?…
「え、し、出張?…」
「あ、は、はい、そうなんす…
だからなんとなく、言い辛くなっちゃってたんすぅ」
「あ、う、うん、出張なんだ…」
だが、わたしは和哉のそんな言葉を聞いて、実は…
内心、少し、ガッカリしてしまったのであったのだ。
そして、その内心の想いも自覚して、少し自分自身にイラっともしてしまったのであった…
だって、これじゃ、本当にデレ女だから…
「あ、はい、そうなんす、出張なんす…
ガッカリしちゃったっすよね」
「え、そ、そんなガッカリなんてしてないからっ」
「ふ、ウソ、嘘、今、ガッカリしてたっすよ、ホント、ツンデレなんすからぁ…」