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ギャラクシー・ジャーニー 宇宙騎士キタリヴァン
第3章 第3話 ジャニィの騎士たち
「どうしたリューク、眠れないのか。訓練でもしていくか?」
「いえ、僕は……キタリヴァンさん、実は不安で眠れないんです。本当に僕は自由になれたのか、自由になれるとしてこれからどう生きればいいのかって」
「そうか、もっともな悩みだな。俺は明日にはお前を宇宙連邦政府の基地に移送し、そこでお前は保護される。その後のことは俺は知らないし、俺にはお前以外にも救わなければならない子供たちが大勢いる」
「そうですよね……」

 キタリヴァンが夕食の時に話していたことによれば、彼は宇宙騎士の中でも犯罪や戦争の被害を受けている子供たちを救うことを使命としている。

 僕のように大人たちの奴隷として虐待されている子供を助けるだけでなく、紛争が続く惑星で人道的危機に瀕する子供たちを他の惑星に避難させることも多いという。

 ヒューマロイドであるナタリアさんが子供の扱いに慣れているのはひとえにキタリヴァンの任務の性質によるものであり、彼は僕を移送した後は他の子供たちを助けに行くのだろう。

「僕は、これから社会で大人として生きていけるんでしょうか。36歳にもなって文字の読み書きと計算ぐらいしかできないのに……」
「リューク、そうは言うがお前はグルームドだから頭の方もただの人間族よりは秀でているだろう。肉体年齢もせいぜい12歳な訳だからこれから何でも覚えていけるさ」
「それはそうですが……」
「まあいい、とりあえずこれを受け取れ」
「っ……!!」

 キタリヴァンは表情一つ変えずに僕の顔面に向けて何かを素早く投げ、僕は瞬時にその動きを読み取ると横に跳んだ。

 キタリヴァンが投げた白いカードは僕の顔面をかすめて高速で飛び、そのままウレタン材質の壁へと突き刺さった。
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