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ギャラクシー・ジャーニー 宇宙騎士キタリヴァン
第3章 第3話 ジャニィの騎士たち
「何するんですか! いきなり投げたら危ないですよ!!」
「だから投げたんだ。お前はグルームドだから身体能力もただの人間族とは比べ物にならない。何の訓練も受けていなくてもな」
「……」

 キタリヴァンが伝えたいことを察し、僕は無言で壁に近づくとウレタンに突き刺さった白いカードを手に取った。

 それはキタリヴァンが持ち歩いている名刺で、そこには彼の本名と初めて見る組織の名前が記されていた。


>私設戦闘部隊 ジャニィズナイツ
>長官 ジャニィ・リヴァン


「ジャニィの、騎士たち……?」
「そうだ、それは俺の教え子たちにより組織される私設戦闘部隊。そのほとんどは俺がかつて保護した少年たちだ」

 宇宙騎士キタリヴァン、本名ジャニィ・リヴァンは宇宙連邦政府に協力する宇宙騎士としての顔と、戦士たちを養成する養成所の長官の顔を持っていた。

 彼が僕にこの名刺を渡したということは、その理由は一つしかない。
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