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ギャラクシー・ジャーニー 宇宙騎士キタリヴァン
第2章 第2話 ヒューマロイドの母性
キタリヴァンは裸の僕をコクピットに乗せたまま巨人兵器カイゼルフォンを操作してミカロスの衛星城を焼き尽くし、任務を終えたことを確認するとカイゼルフォンを元の姿に戻し始めた。
僕が意識を取り戻したのはカイゼルフォンが宇宙船の姿へと変形を始めたちょうどその時で、コクピット内は無重力といっても突然なくなった足場に僕は裸のまま宙に浮かぶ格好となった。
先ほどまでコクピットであった空間は天井に取り込まれ、無重力の中で僕は背の高い男性に全身を抱きとめられた。
これまで自分をいたぶってきた大人の男性の手つきを思い出して身構えてしまうが、その相手がコンバットスーツを解除した宇宙騎士キタリヴァンであるということはすぐに分かった。
自分の腕の中で怯えた表情をしている僕に、キタリヴァンはあえて顔を見ることなく無重力の空間を泳いでいく。
鋭い目つきに高い背丈、そして銀色の長髪は噂に聞いていた戦闘民族キタの特徴と一致している。
その勇ましい容姿を無言で見上げていると、僕を両腕に抱いたキタリヴァンは重力下の部屋に続くドアを開いた。
僕が意識を取り戻したのはカイゼルフォンが宇宙船の姿へと変形を始めたちょうどその時で、コクピット内は無重力といっても突然なくなった足場に僕は裸のまま宙に浮かぶ格好となった。
先ほどまでコクピットであった空間は天井に取り込まれ、無重力の中で僕は背の高い男性に全身を抱きとめられた。
これまで自分をいたぶってきた大人の男性の手つきを思い出して身構えてしまうが、その相手がコンバットスーツを解除した宇宙騎士キタリヴァンであるということはすぐに分かった。
自分の腕の中で怯えた表情をしている僕に、キタリヴァンはあえて顔を見ることなく無重力の空間を泳いでいく。
鋭い目つきに高い背丈、そして銀色の長髪は噂に聞いていた戦闘民族キタの特徴と一致している。
その勇ましい容姿を無言で見上げていると、僕を両腕に抱いたキタリヴァンは重力下の部屋に続くドアを開いた。