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淫獄地域枠 リコ先生は村のみんなのお嫁さん
第3章 第2話 寡黙な漁師のマサツグさん(44歳)
「マサツグさん、私日焼け止め塗ってきたんですけど腕とか赤くなってないですか? 海の上に来るのは初めてなのでちょっと心配なんです」
「あっ……いや、大丈夫なんじゃないですかね。敷島先生は、その、日焼けしても美人さんでしょうし……」
「おおっ、正継さんが女の子にお世辞を言うなんて珍しい! 敷島先生、今日はいいことがあるかも知れませんよ~」

 私が日焼け対策で着てきた薄めの長袖シャツの袖をまくってマサツグさんに左腕の白い肌を見せると、マサツグさんは見るからにうろたえていました。

 30代後半の船長さんはマサツグさんが私にお世辞を言っているのを見て喜んでいましたが、それもそのはずでマサツグさんはこの村の漁師さんで唯一の独身男性なのです。


 日の出前から船長さんの自家用車で海沿いの漁村に連れてこられた時、私は今日こそ何人もの屈強な漁師さんに手ごめにされてしまうのだろうと考えていましたが実際に会ってみると漁師さんはほぼ全員既婚者で、若い女性が少ない中井戸村でも漁師さんは若いうちに結婚できているようでした。

 そんな中で唯一独身だと聞いたのが寡黙な44歳男性のマサツグさんで、私が今日ここに呼ばれたのはきっと孤独なマサツグさんに優しく奉仕するためなのでしょう。
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