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淫獄地域枠 リコ先生は村のみんなのお嫁さん
第3章 第2話 寡黙な漁師のマサツグさん(44歳)
 それから数時間ほど釣りを楽しみ、漁船の上で船長さんが作ってくれた|雑魚《ざこ》のアラ汁を味わってから私たちは漁船で陸へと戻りました。

 沢山釣れた魚はこれから漁師さんの奥さんたちの手で見事なお刺身に加工され、今日は保冷ケースでそれを持ち帰ることになりますがその間は特に何もやることがありません。

 今がその時だと思った私は、漁船で荷物を片付けていたマサツグさんに声をかけました。


「マサツグさん、ちょっとマサツグさんのお身体のことでお話したいことがあるのですが、これから1時間ほど漁船の中で診察させて頂けませんか? 船長さんには私から話しておきますので」
「僕の身体のことでですか? それはありがたいですが、若い女性と2人きりというのはやはり……誰か女性を呼んで同席して頂きたいのですが」
「いえ、私には医師として守秘義務がありますからマサツグさんのお身体のことは2人きりの時に話したいんです。どうかお願いします」
「そうですか。では、気が引けますがよろしくお願いします。僕は独り身ですから、もし重い病気であっても正直にお伝えください」

 マサツグさんは自分が今から重い病気を宣告されるのではないかと思っているようですが、もちろんマサツグさんには特に身体の問題はありません。

 たった一つの部位を除いては。
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