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淫獄地域枠 リコ先生は村のみんなのお嫁さん
第21章 エピローグ 生まれくる命のために
「敷島先生、この度はご出産おめでとうございます。孝宏は試験前で来られないということで申し訳ありません」
「元気な赤ちゃんが生まれてこれはめでたい! 正継さんが釣り上げた鯛の姿焼きでも持ってきたかった所ですが、流石に身体によくないので産婦さん向けのおやつを持って参りましたよ!」
「リコ先生、最近は腰の調子も良くなって杖をついてここまで来られました。道隆からもよろしくお伝えして欲しいとのことです」
「皆さんどうもありがとうございます。お見舞いとても嬉しいですけど、3人揃って来てくださったのは一体……?」

 村の有力者である3人が揃って来たのには何か事情があるのではと考えて聞くと、村長さんは優しい表情で頷きました。

 アイカさんはリカちゃんがぐずり始めたのでちょっと失礼しますと言って部屋を出て、私も生まれたばかりの赤ちゃんが泣き出さないか気にしていると村長さんは小さなカバンから封筒に入った紙を取り出しました。


「敷島先生は以前生まれてくる赤ちゃんの名前に悩んでいると仰っておられましたよね。実は孝宏と正継さんと道隆さんが私どもに相談してきて、この3人で赤ちゃんの名前を考えて敷島先生にお伝えすることになったのです。正式な親は敷島先生お一人ですから当然無理強いはしませんが、よろしければこの名前をつけてあげて頂けませんか?」
「それは……すっごく嬉しいです! えーと、この子の名前は……『亜美』? あみちゃんですか?」

 村長さんと生塩船長と先代店長さんが3人で考えたという赤ちゃんの名前は「亜美」で、決して珍しい名前ではありませんが私はその由来が気になりました。
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