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そこのオタクくん座談会来ない? ~秘密のギャル本さん~
第4章 第3話 ギャル本さんと怪我人介護
体育のハンドボールの授業で右手に怪我をして、俺はしばらくシャーペンも鉛筆も握れなくなった。
勉強とパソコン技能しか取り柄がない俺にとって右手が使えなくなったのはかなり痛く、包帯を工夫してシャーペンはどうにか右手で使えるようになったが消しゴムは左手で使わざるを得なくなった。
そんな状態でいつもの座談会に行くとリーダーの中年女性は俺がこの程度の怪我で済んだのは|功徳《くどく》の実証に他ならないと話して、この人は俺がもし交通事故で即死したら何と言い訳するのだろうかと思った。
右手怪我して何か困ってることはない? と尋ねてきた菱本に、俺はパソコンが使えない以外は特に問題ないとだけ答えた。
菱本はそんな俺を見て何かを思いついた様子で、俺はこういう時に心配してくれる友達ができたのは今の高校では初めてだと気づいた。
勉強とパソコン技能しか取り柄がない俺にとって右手が使えなくなったのはかなり痛く、包帯を工夫してシャーペンはどうにか右手で使えるようになったが消しゴムは左手で使わざるを得なくなった。
そんな状態でいつもの座談会に行くとリーダーの中年女性は俺がこの程度の怪我で済んだのは|功徳《くどく》の実証に他ならないと話して、この人は俺がもし交通事故で即死したら何と言い訳するのだろうかと思った。
右手怪我して何か困ってることはない? と尋ねてきた菱本に、俺はパソコンが使えない以外は特に問題ないとだけ答えた。
菱本はそんな俺を見て何かを思いついた様子で、俺はこういう時に心配してくれる友達ができたのは今の高校では初めてだと気づいた。