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東京佐川お兄さん事件 引きこもりお嬢様の誰にも言えない秘密
第4章 第4話 誰にも言えない秘密
「ん? はい、佐川です」
『失礼致します、金丸と申しますがこちらは佐川|政一《まさかず》さんの番号で間違いないでしょうか』
「金丸さん!? え、ええ佐川です。あの、志信さんのご親族の方でしょうか……?」
『はい、私は志信の父の金丸|明《あきら》と申します。突然お電話を差し上げて申し訳ありません、今少しお時間よろしいでしょうか』
「あの、実はまだ仕事の配送中でして。21時半以降に折り返しさせて頂いてもよろしいでしょうか?」
『全く問題ありません。お待ちしています』
夜20時を回ってもトラックで配送を続けていた俺のスマホに電話してきたのは驚いたことに志信さんのお父さんで、まさか志信さんから紹介される前に|直電《じかでん》がかかってくるとは思わなかった。
ひょっとすると志信さんには婚約者がいたりしたのではないかとあらぬ想像をしながら配送の仕事を終えた俺は退勤した21時30分ちょうどにお父さんに折り返しの電話をかけ、お父さんは開口一番に俺と志信さんとの交際について確認したいことがあると話した。
デリケートな話題なので直接会って話したいと言ったお父さんに俺は喫茶店かどこかでお会いできませんかと提案して、お父さんの職場も俺と同じく江東区内とのことなのでお互い仕事がない日曜日に俺はお父さんと会って話すことになった。
『失礼致します、金丸と申しますがこちらは佐川|政一《まさかず》さんの番号で間違いないでしょうか』
「金丸さん!? え、ええ佐川です。あの、志信さんのご親族の方でしょうか……?」
『はい、私は志信の父の金丸|明《あきら》と申します。突然お電話を差し上げて申し訳ありません、今少しお時間よろしいでしょうか』
「あの、実はまだ仕事の配送中でして。21時半以降に折り返しさせて頂いてもよろしいでしょうか?」
『全く問題ありません。お待ちしています』
夜20時を回ってもトラックで配送を続けていた俺のスマホに電話してきたのは驚いたことに志信さんのお父さんで、まさか志信さんから紹介される前に|直電《じかでん》がかかってくるとは思わなかった。
ひょっとすると志信さんには婚約者がいたりしたのではないかとあらぬ想像をしながら配送の仕事を終えた俺は退勤した21時30分ちょうどにお父さんに折り返しの電話をかけ、お父さんは開口一番に俺と志信さんとの交際について確認したいことがあると話した。
デリケートな話題なので直接会って話したいと言ったお父さんに俺は喫茶店かどこかでお会いできませんかと提案して、お父さんの職場も俺と同じく江東区内とのことなのでお互い仕事がない日曜日に俺はお父さんと会って話すことになった。