この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
東京佐川お兄さん事件 引きこもりお嬢様の誰にも言えない秘密
第2章 第2話 繊細な彼女の事情
「……っ、早くしろよ」
「えっ!?」
「後がつかえてんですよ。こちとら30分で来てるもんでね」
「あっ……ごめんなさい。先にどうぞ」
「ああどうも、じゃあ失礼しますよ」
金丸さんの後ろに並んでいた大柄な中年男性は苛ついた様子で金丸さんに文句を言い、金丸さんは怯えた表情をしてささっと順番を譲った。
「すみません金丸さん、ドリンクバーの使い方ちゃんと教えてませんでした! 一緒にやりましょう」
「は……はいっ……は、は……」
中年男性がため息をついて立ち去った瞬間に俺は金丸さんに明るく声をかけたが、金丸さんは怯えた表情のまま身震いをし始めた。
口を大きく開けて息を吸い、目の端からは涙を流している。
素人知識だが、これは過呼吸というやつだろう。
「えっ!?」
「後がつかえてんですよ。こちとら30分で来てるもんでね」
「あっ……ごめんなさい。先にどうぞ」
「ああどうも、じゃあ失礼しますよ」
金丸さんの後ろに並んでいた大柄な中年男性は苛ついた様子で金丸さんに文句を言い、金丸さんは怯えた表情をしてささっと順番を譲った。
「すみません金丸さん、ドリンクバーの使い方ちゃんと教えてませんでした! 一緒にやりましょう」
「は……はいっ……は、は……」
中年男性がため息をついて立ち去った瞬間に俺は金丸さんに明るく声をかけたが、金丸さんは怯えた表情のまま身震いをし始めた。
口を大きく開けて息を吸い、目の端からは涙を流している。
素人知識だが、これは過呼吸というやつだろう。