この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
東京佐川お兄さん事件 引きこもりお嬢様の誰にも言えない秘密
第2章 第2話 繊細な彼女の事情
金丸さんは初めて来たカラオケボックスを予想以上に楽しんでくれて、これまで来たことがないとは思えないほど楽しそうに少し前のJ-POPを歌っていた。
俺も下手の横好きでできるだけかっこいい感じの曲をいくつか歌い、金丸さんは俺が歌い終えるのを待ってドリンクバーにウーロン茶を注ぎに行った。
彼女が戻ってくるまでこのまま待っていようと俺はスマホをいじっていたが、数分ほど経っても帰ってこないことに気づいてそういえば彼女はドリンクバーの場所を覚えていないのではないかと思った。
部屋を出てドリンクバーのある所まで行くと金丸さんは案の定道に迷っていたらしく、ちょうどドリンクバーを見つけてコップを注ぎ口の下に置いていた。
「えっと……あれ?」
お年寄りのお客さんではたまに見かけるが金丸さんもドリンクバーというものにあまり慣れていないらしく、コップを置いてからボタンを押しても少ししかウーロン茶が流れてこないことに戸惑っていた。
本当は欲しいだけ注がれるまでボタンを押しっぱなしにする必要があるが、金丸さんは何度もボタンを押しては首を傾げている。
その時。
俺も下手の横好きでできるだけかっこいい感じの曲をいくつか歌い、金丸さんは俺が歌い終えるのを待ってドリンクバーにウーロン茶を注ぎに行った。
彼女が戻ってくるまでこのまま待っていようと俺はスマホをいじっていたが、数分ほど経っても帰ってこないことに気づいてそういえば彼女はドリンクバーの場所を覚えていないのではないかと思った。
部屋を出てドリンクバーのある所まで行くと金丸さんは案の定道に迷っていたらしく、ちょうどドリンクバーを見つけてコップを注ぎ口の下に置いていた。
「えっと……あれ?」
お年寄りのお客さんではたまに見かけるが金丸さんもドリンクバーというものにあまり慣れていないらしく、コップを置いてからボタンを押しても少ししかウーロン茶が流れてこないことに戸惑っていた。
本当は欲しいだけ注がれるまでボタンを押しっぱなしにする必要があるが、金丸さんは何度もボタンを押しては首を傾げている。
その時。