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かわいいイルカのカイルくんがお前を消す方法
第6章 サプリメント1 宇宙イルカのカイルくんの明るい選挙
「ふっ、ふっ、カイルくんそろそろしんどくないかい?」
「宇宙人パワーで何とかなってますけど……それより……」
「それより?」

 自宅アパートから投票所までは徒歩で10分もかからないが、カイルくんがジャンパーの中で必死であえぎ声をこらえていることは俺にも分かった。

「ご主人様とつながって歩くなんて……頭がフットーしそうですぅぅ……」
「かわいいこと言うじゃないか。投票はさっさと済ませてくるからもうちょっとだけ我慢しててね」
「は、はいいぃぃ……」

 俺はカイルくんを少しでも苦しめまいと投票所で投票用紙を受け取り、明らかに異様なジャンパー姿を見てぎょっとしている選挙立会人を尻目に衆院選の適当な候補の名前を書いて投票した。その後に最高裁裁判官の全員に×を付けて国民審査の用紙も投票箱に放り込んだ。

 これでやっと帰れると思った矢先……
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