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12歳年下の彼とホワイトデーする話
第14章 ピエナスイート

「あ、見てみて…港斗君
アロマディフューザーがある」

クローゼットの中や、
机の引き出しの中をチェックして。
アロマディフューザーが
客室に置かれているのに気がついた。

『アロマって言う位ですし
中にオイルセットされてるんですかね?』

「とりあえず、コンセント差してみようか?」

今はコンセントが抜けてるから
備品として置かれている
アロマディフューザーを
その横にあるコンセントに差し込んだ。

「コーヒー、淹れようか?」

『いいえ、僕がしますよ。
巴さんはあそこのソファで
ゆっくりしてて下さいよ。
今日はホワイトデーのお礼ですから。
僕が巴さんにたっぷりと
サービスする日になってますからね』

と…彼が言ってくれたので
お湯を沸かそうとしていたのを
持っていたペットボトルを彼に
奪われてしまったので。

テレビのスイッチを入れて
凄い座り心地のいいソファに収まった。

「みッ、港斗君…やばいいい
ソファ…最高…過ぎる…よ…
こっち、こっち来て座って…ッ」

多分お高いんだろうソファは
かなり座り心地が良くて
ベッドの上の様に寛ぐ事が出来る。

『昨日のあの部屋のソファも
座り心地良かったですけど、
ここのソファ…めっちゃいいですね。
あ、お湯…沸いたみたいですね』

港斗君が…自分のコーヒーと
私の分のコーヒーも淹れてくれて。
どうぞとカップを渡して貰って
差し出されたカップを受け取った。

『こっち、巴さんの分です』

「ありがとう」

コーヒーを淹れて貰って、
テレビを観ながら
コーヒーを頂きつつ。
ふかふかの豪華なソファーで寛いで。

『じゃあ、僕、お湯張りして来ますんで』

そう言って彼がバスルームに
向って行ったので。
じっとしてるのもあれだし、
その後をついて行って。

バスルームの床は大理石タイルで、
洗面所の床よりも、1段高くなって居て。

ガラス張りなので、
彼が中から手を振ってくれるので
外から中に居る彼に手を振って。

用事もないのについて来た
みたいになるので、奥にある
トイレに行きたかった事にして。
おトイレに行ってから
リビングに戻っている彼の元に戻った。

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