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君が目覚めるその時に
第2章 琉華
「ありがとうございます。あの、それでコレは…」
「あ、はい!それは今日からウチの店で出している新作の化粧水です」
「ウチのお店?」
「こちらで〜す」
茶目っ気たっぷりなのにチャラチャラした印象を受けないのは、何となく母性を刺激するような無邪気さからくる笑顔のせいだろう。
――これは色んな面でずいぶん得をしてるんじゃないかしら…と内心苦笑しながら彼が指し示す後方を見ると、ガラス張りを基調とした外装の化粧品店があった。
(こんなところに、こんなお店があったなんて気付かなかった)
首を傾げていると彼がパンフレットのようなものを差し出してきた。
「今年openしたばかりなんです。オーガニックにこだわってるのがウリで、最近お客様が増えてきたので新商品を出したんです」
「へぇ…」
「良かったら使ってみて下さい!それで気に入ってくれたら、またどうぞ!」
彼は本当に明るい。
営業スマイルがバッチリ決まって、まさに客引きにはもってこいの人材だろう。
「ホームページもあるので、そちらはもっと詳しく載ってます」
「ええ、分かったわ。ちょうどオーガニックって興味があったから見てみますね」
すると琉華のこの一言で“うまくいけば捕まえられる客”だと思ったのか彼は身を乗り出して訪ねてきた。
「今お使いの化粧品とか聞いてもいいですか!?」
(あ!どうしよう…う〜ん…でも、まぁいいかな)
少し迷ってから答える。
「ウチの化粧品よ」
「ウチの!?」
へっ?というような顔をした彼が何だか可愛くて、琉華は苦笑しながら言った。
「L.R。LADY†ROSELIA。同業者よ」
「え?え…えええ〜〜っっ!?」
彼の驚きの叫びは周りの歩行者を振り返らせ、琉華を更に笑わせた。
「あ、はい!それは今日からウチの店で出している新作の化粧水です」
「ウチのお店?」
「こちらで〜す」
茶目っ気たっぷりなのにチャラチャラした印象を受けないのは、何となく母性を刺激するような無邪気さからくる笑顔のせいだろう。
――これは色んな面でずいぶん得をしてるんじゃないかしら…と内心苦笑しながら彼が指し示す後方を見ると、ガラス張りを基調とした外装の化粧品店があった。
(こんなところに、こんなお店があったなんて気付かなかった)
首を傾げていると彼がパンフレットのようなものを差し出してきた。
「今年openしたばかりなんです。オーガニックにこだわってるのがウリで、最近お客様が増えてきたので新商品を出したんです」
「へぇ…」
「良かったら使ってみて下さい!それで気に入ってくれたら、またどうぞ!」
彼は本当に明るい。
営業スマイルがバッチリ決まって、まさに客引きにはもってこいの人材だろう。
「ホームページもあるので、そちらはもっと詳しく載ってます」
「ええ、分かったわ。ちょうどオーガニックって興味があったから見てみますね」
すると琉華のこの一言で“うまくいけば捕まえられる客”だと思ったのか彼は身を乗り出して訪ねてきた。
「今お使いの化粧品とか聞いてもいいですか!?」
(あ!どうしよう…う〜ん…でも、まぁいいかな)
少し迷ってから答える。
「ウチの化粧品よ」
「ウチの!?」
へっ?というような顔をした彼が何だか可愛くて、琉華は苦笑しながら言った。
「L.R。LADY†ROSELIA。同業者よ」
「え?え…えええ〜〜っっ!?」
彼の驚きの叫びは周りの歩行者を振り返らせ、琉華を更に笑わせた。