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ハッテンlove
第1章 ノンケ喰いの夜
彼はぎょっと目を剥いて僕を見つめた。

「どうだった?僕の精液の味は…?」

君にかけてあげたんだからね。魅惑的に微笑む僕に、君は唖然とした表情のまま。

「今日の相手は君って決めたの。ホテル代は僕が出してあげるから。逃がさないよ?」

無骨で大きな手を取る。そして誘う。
この先はホテル街。
僕はハッテン場で気に入った男と共に、そこで一夜を過ごすのが習慣だ。

いつもはリードしてくれる、大人のガチムチばかりだったけど…。
たまには僕も若いエキスを吸い取りたいんだよね。

「おい、なんなんだよ、お前は…ッ」

戸惑いが混じった、力のない拒絶をする。そんなの想定内だよ。これがノンケの男の子ってヤツだもんね。
手を振りほどこうとする力が中途半端。もう君は僕に囚われてしまったんだよ。

ふふ。ノンケ喰い。初めての経験だよ。

「大丈夫。これは君と僕だけの秘密だから。全部僕に任せて」

上目遣い。必殺・小悪魔の微笑み。
彼の頬が、カァーッと紅く染まった。

彼はうわごとのように「だめだ…」と呟いていた。


☆★☆


部屋に入ると即、僕は彼の太い首に手を回す。
彼は固まったまま動かない。

「キス…して…」

背伸びをしても届かない。
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