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ハッテンlove
第6章 姫野との対決
☆★☆

そんなこんなで始まった、俺ら駄目生徒と姫野せんせーの勉強会。
試験前は俺の部活も休止中。なんとなく一緒に学校でも行こうと、悠真の家まで行ってみた。

実はほっとしてる。
ガタイのいい男のことは気になるけれど、別のところで暮らすっていうのは悠真の家だというのがわかったから。

姫野のことを思えばまっつんと付き合うのがベストって思う気持ちと、そんなの嫌だと思う矛盾した気持ち。
姫野のこと考えると、心がぐらぐらと揺れる。これが恋ってヤツなのかと思うと、面倒くさい感情だな、なんて思うよ。

なんで俺があんなクソ性格の悪い、嘘つきで隠し事ばかりするヤツのためにこんな疲れる思いを…。もっと性格のいい、可愛い子だったらどんなによかったか。(もうこの際、男だろうと女だろうとどうでもいい…)


悠真とは長年の付き合いだけど、高校に入ってから一緒に行くなんてことはなかった。あんまりベタベタしてもなぁ…と思ってだけど。
変に思われないかな?

ピンポーンと呼び鈴を押すと、目の下にクマを作ったげっそりとした悠真が現れた。

「おはよー…。近藤がいてくれて助かったー…」
「…お前大丈夫かよ?」

まだ二週間もあるのに、一日でそんなにゲッソリしたのか。元々成績は下位の方なのに、これじゃノルマは厳しいだろうな。

「俺、こんなザマだからさー…。電車の中での姫野のガード頼むね」
「姫野のガード?」

悠真がちらっと玄関を見る。まだ姫野に内緒で密談か。

「あいつ、電車通学慣れてないじゃん?しかも、ガタイのいい男怖いみたいだし。守ってやって」
「あ…あぁ」

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