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ハッテンlove
第4章 誘拐サバイバル
身体に力はまだ入る。ヤツらの様子を窺った。
僕に背を向ける形で、三人は地図を見ていた。

背後に無造作に投げられたサバイバルナイフ――気取られない様に起き上がる。その瞬間身体の奥に激痛が走ったけど、なんとか堪える。

やられっぱなしで終わるなんて僕らしくない。千倍にして返してやる。
すばやくナイフを左手に取る。そっと近づき、空いている手で一人の首をめがけて思いっきり手刀をくらわした。

「ぎゃッ!」

まぬけな声でまたもや窓ガラスに激突。今度は急所を狙ったからね。
振りかえったもう一人の顔面に、渾身の右ストレート。

「ひぎゃッ」

いい音。でも打った拳がじんじん痛い。すごく痛い。

残るは一人。僕の左手にあるナイフを見た時、怯えが浮かんだのを感じた。

喧嘩は未経験。でも、要領は近藤くんとしたone on oneと同じ。相手の動きをよく掴んで先読みをする。

「こ、の…ッ」

怯えながらも手を伸ばして仕掛けてくる。その手の甲をめがけてナイフを振りかざした。
殺してやりたいくらいだけど、こんなヤツのために美しい僕の手を穢すこともないよね。
痛みに怯んだ隙に、みぞうちめがけて強烈な蹴り一発。

「あだ…ッ」

激痛で蹲ったところに駄目押しに顔面パンチ。

伸びている二人にも同様に、駄目押しに顔面に一発ずつ。

「ひぎゃあッ!」
「ぐへッ」

醜いうめき声。外見と中身をすべて表したような声だ。よくも僕を汚してくれたね。

散らばっていたズボンを履き、Tシャツはボロボロだったから、とりあえず伸びている男のシャツを奪う。趣味は最悪だったけど、背に腹は代えられない。

ふと見ると、ビデオカメラが転がってる。こいつも回収させてもらうよ。

バッグを持って車を飛び出す。とりあえずナイフは持ったまま。
辺りは人影もなく、鬱蒼とした緑が広がるだけ。山の中だ。
この地域は小さな山が多い。面倒なことになったかもしれない。

とりあえず軋む身体に鞭を打って、駆けだした。真っ暗闇で街灯もないけれど、幸いなことに月が出ている。

後は勘だ。人家のある場所へと急ぐ。車道を走ると追いかけられた時に困るから、道なき道を走る。

もうなんで…犯されたあげく、こんなサバイバルしなきゃなんないの!?
走る度に精液がお尻から零れて悲しくて泣きそう。
ノーパンだし、すごく惨めなんですけど…。


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