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籠の鳥
第7章 軋んだ心
それは、余興と称して 性奴隷を使った賭事だった。

最初の男女は、どちらが長く意識を保てるのかを賭けていたらしい。


そのあとも、ディルトを挿入された女を何回目の動きてイカせるとか、
男のアナルにいくつの玉が入るかなどの賭事が行われていく…



「蓮、君には関係のないショーだ。
きちんと 食事をしなさい」


忍さんに言われて、ステージを気にしない様に食事を進める。


BGMがわりに 会場に響く 男女の喘ぎ声が耳障りだった。





一頻り 余興が終わった所で 司会者が話し始めた。


「皆様、今暫くお待ち下さい。
只今、一次審査が終了いたしまして 選考が行われております。
もし…
よろしければ、少しのお時間では御座いますが、皆様御自慢の玩具にダンスをご披露頂きたいのですが?」


一瞬 静まり返った会場…


会場内の視線が 和也さんと隣に座る男性に向けられた。


《キングだ…》

《キングが居るのに エクセレントではねぇ…》

会場のアチコチでそんな言葉が囁かれる。

「御子柴様…よろしければ、キングのダンスをご披露願えますでしょうか」


会場の空気を読み取った司会者が 和也さんに訊ねてきた。



和也さんは、ふっと笑みを浮かべ立ち上がる。


「構いませんが…敦士(アツシ)のパートナーは、こちらで指名させて頂きますよ」


和也さんの言葉に 感嘆のため息が会場内を支配する…と、同時に【キング】のパートナーに誰が選ばれるのか 恐々としていた。






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