この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
籠の鳥
第9章 末路
「匠さん お帰りなさい」
イギリスの片田舎、 仕事から戻った匠さんを出迎えに 玄関まで走る。
飛び付く様に、匠さんに抱きつく私を 愛おしそうに抱き締めると、唇が重なる。
「ふぅっ…匠さん…大好き…」
匠さんは私を抱上げリビングに入ると、テーブルの上に用意された食事のフリッターをつまみ食いする。
「あっ… 匠さん、お行儀悪いっ」
「ふふっ 蓮、また料理の腕を上げたんじゃない?」
匠さんは、ゴグリとフリッターを飲み込むと、ソファに私を下ろして隣に座る。
「ただいま、蓮…」
匠さんの優しい口付けに答える様に、その背に腕を回す。
まるで恋人同士のような甘い時間がながれる…
「蓮… 大好きだよ」
匠さんの言葉に、頬を染めて俯くと、抱き締める腕に力がこもった…
私は今、
匠さんの【恋人】を演じている。
だって…
ご主人を喜ばすのが【玩具】の勤めだから。
~END~
イギリスの片田舎、 仕事から戻った匠さんを出迎えに 玄関まで走る。
飛び付く様に、匠さんに抱きつく私を 愛おしそうに抱き締めると、唇が重なる。
「ふぅっ…匠さん…大好き…」
匠さんは私を抱上げリビングに入ると、テーブルの上に用意された食事のフリッターをつまみ食いする。
「あっ… 匠さん、お行儀悪いっ」
「ふふっ 蓮、また料理の腕を上げたんじゃない?」
匠さんは、ゴグリとフリッターを飲み込むと、ソファに私を下ろして隣に座る。
「ただいま、蓮…」
匠さんの優しい口付けに答える様に、その背に腕を回す。
まるで恋人同士のような甘い時間がながれる…
「蓮… 大好きだよ」
匠さんの言葉に、頬を染めて俯くと、抱き締める腕に力がこもった…
私は今、
匠さんの【恋人】を演じている。
だって…
ご主人を喜ばすのが【玩具】の勤めだから。
~END~