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籠の鳥
第7章 軋んだ心
立ち上がった敦士と見つめ合うように軽く会釈すると、敦士は蓮の腰に手を回し引き付けた。


曲に合わせてゆっくりとステップを踏んでいく…

蓮も、敦士に合わせる様に身体を寄せ、敦士の動きに合わせる様に軽やかに舞った。


暫く見つめ合うようにステップを踏む二人だったが、不意に敦士が蓮に口付ける…
触れるだけの軽い口付け…

背の高い敦士は 俯く様な姿勢で 小さな蓮は少し背伸びをするように踵をあげて、敦士を見上げる…

触れるだけの口付けが繰り返され、蓮は顔に掛かる敦士の髪をそっとかき揚げた。

触れるだけだった口付けは、舌で唇をなぞるモノに代わり、ステップは足を絡めながらお互いを誘うように情熱的になる。

敦士の手が、胸元に触れるとそっとワンピースをなぞり、蓮の胸が露になった。
蓮は、敦士の首元に絡めていた腕を離すと 露になった胸元を強調するように腕で寄せ、手は敦士の腰の辺りに添えた。


敦士に弄ばれる突起を更に見せ付ける様に背を反らす…


観客からは、感嘆のため息が洩れた。


蓮は、どの様にしたら自分が美しく克つ官能的に見えるのかを躾られていた。


先ほどまでの性奴隷の快楽を求めるSEXとは違い、蓮に課せられたのは魅せるSEX…
敦士に触れられる身体を艶かしく揺らしながら 蓮の指先も敦士の胸に触れる…

Yシャツの上からでもわかる敦士の突起を指で弄びながら、下半身をより密着させて敦士の男根を太股で刺激する…


決して、直に触れる事のないもどかしい刺激に 敦士の口から吐息が洩れた。

美しく弧を描いていた蓮の口元が微かに開かれ、誘うようにピンク色の舌を覗かせると敦士も舌を出して、蓮の舌先に合わせる…

いつしか、主導権は蓮に移り 蓮の動きに合わせて敦士がステップを踏んでいく…

そして…
蓮の指先が身体を移動する度に、敦士は官能的な吐息を漏らすのだった。



曲が終わると 敦士の首に腕を絡めて 口付けをねだる様に顔を上げる…

敦士は啄む様に数回口付けをしながら、蓮のドレスの胸元を直した。


二人がお辞儀をするとシンと静まり返っていた会場から喝采が浴びせられる。


もう一度、お辞儀をすると蓮は忍の元に戻った。


「上手に踊れてたよ」

忍に褒められた蓮は、口角だけを上げてにっこりと微笑んでいた。






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