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籠の鳥
第7章 軋んだ心
蓮達がテーブルに戻り 暫くした頃、
ステージの上に司会者が立った。


「皆様、大変お待たせ致しました。
今回、最終選考に残ったのは 6体になります。

そして、最終選考のお手伝いを頂く方々は こちらの方です」

スクリーンにアルファベットが6つ映し出された。


「お手元のカードをご確認頂き、ステージまでお越しください。」


司会者が話し終わると 会場のざわめきの中から数人が立ち上がる…

そして、私達のテーブルからも、敦士さんが立ち上がった。


何だかよくわかんない?


忍さんに視線を送ると 手元のカードを見せてくれる。

そこには【F】の文字…
スクリーンにはない。


和也さんがヒラヒラとさせたカードには、【G】と記されていた。


スクリーンに映し出された文字のなかの一つだ。


「和也は行かないのか?」

ステージに向かう敦士さんを見送りながら 忍さんがたずねると如何にも興味無さそうに和也さんが答える。


「今回は 敦士で充分でしょ?
エクセレントさえ出ないかもね」


和也さんは、そう言いながら私をじっと見つめてくる…


口元は微笑んでいるのに 目はまるで感情の読み取れない蛇の様に冷たい…


何だか恐くなって視線をそらすと 忍さんが私を抱える様にして膝に座らせた。


「和也…蓮を怯えさせないでくれ」


忍さんは 和也さんが見えない様に、私の頭をそっと胸に抱き寄せた。
忍さんの鼓動が耳に伝わり少し安心する。


「忍は過保護なんじゃない?
まぁいいや、その子が審査を受ける時は 是非 教えてよ?
俺が壊してあげるから」


和也さんの言葉に、身体を強張らせていると 忍さんの声が聞こえてくる…

「大丈夫…怖くない。」


忍さんにしがみつく様に、身体を寄せて私はステージへと視線を反らした。






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