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籠の鳥
第8章 玩具達
唇で敦士さんの下唇を食む…

それから…

一度離した唇を敦士さんの上唇に移動させた。


「僕が怖い?」


震える唇も、手も…
溢れる涙も止められない…


俯く様にコクリと首を縦に動かすと 敦士さんの両手で頬を包まれ乱暴に上向かされた。


やだ…
この人…コワイ…


「忍さ…んっ…んんっ」


グイっと唇が重なったかと思うと、固く閉ざした唇を割り入る様に舌が侵入してくる…


両手で頬を圧迫して、無理矢理口を開かせると 私の舌を捕まえる様に敦士さんの舌が追いかけてくる…


「んっ…んんっ…」

胸元に当てた手を突っ張り敦士さんから逃げようとするけど、いつの間にか 両足の間に挟まる様に捕まえられて身動きが取れない。


「んんっ…うぅっ…」

私の舌を捕らえた唇は、ソレを強く吸い上げて 敦士さんの口に含んだ。

「んっ…」

敦士さんの口にすっぽりと吸い込まれた舌は顔をガッチリと押さえられている事もあって 逃げ出すことが出来ない。


私は、怯えた様に敦士さんを見上げる事しか出来なかった。



それが、更に敦士さんを煽るなんて知らずに…




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