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籠の鳥
第1章 家族?
「そうだ、要。
要にお願いがあるんだ。」


そう言って忍さんが、私を見つめた。

「僕たちの可愛い妹にも、奉仕の仕方を教えてあげてくれないかな?
要がレッスンしてくれたら、きっと 素敵な玩具になると思うんだ」


忍さんは、まるで家庭教師を頼む様な口調で話ながら私に近づく…


「蓮も、要にしっかりならうんだよ?
いいね」


私の髪を撫でながら ニッコリ微笑む忍さん。


「なんで…どうして、私は、こんな目に遇わなきゃならないの…」


悔しくて…
切なくて…
恥ずかしくて…

色んな感情が入り交じり、私は、泣きながら忍さんを見上げていた。



「そっか…蓮は知らなかったんだ。
君の母親と父の再婚を認める条件だったんだよ」



【君を玩具として、僕たち兄弟に差し出す事】





忍さんの言葉に、私の心は音もたてずに壊れていった…







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