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籠の鳥
第1章 家族?
う~ん…
迷った。
まさか、自宅で遭難とか 有り得ないんだけど…
土曜日
特に予定も無かったから自宅の周りを散策していた蓮は、見事な迄に迷ってしまった。
庭木と言うには広すぎる森…
緑の葉が生い茂り、右も左もわからない。
「とりあえず、真っ直ぐ歩けば どっかにでるよね?
富士の樹海じゃないんだから…」
蓮は、トボトボと森の中を歩く。
暫く行くと見事なばら園に出た。
「うわぁ~ 凄い」
見渡す限り一面の薔薇の花。
香りに誘われて歩みを進めると身体全体が薔薇の香りに包まれた。
「誰?」
薔薇の花に見とれていた蓮の背後から声がかけられた。
人が居るとは思わなかった蓮は、ビックリして振り替える。
「あっ… ごめんなさい。勝手に入ってしまって…」
慌てて 駆け出す蓮の腕を匠が掴む
「別に、怒ってるわけじゃないよ?
それに…
一人で戻れるの?」
うっ…
確かに、一人じゃ戻れないけど…
困っている蓮を見て クスクスと笑を漏らす匠。
「せっかく来たんだから ゆっくりしていきなよ。お姫様」
匠は、恭しく蓮の手に口付けると ゆっくりと歩きだした。
迷った。
まさか、自宅で遭難とか 有り得ないんだけど…
土曜日
特に予定も無かったから自宅の周りを散策していた蓮は、見事な迄に迷ってしまった。
庭木と言うには広すぎる森…
緑の葉が生い茂り、右も左もわからない。
「とりあえず、真っ直ぐ歩けば どっかにでるよね?
富士の樹海じゃないんだから…」
蓮は、トボトボと森の中を歩く。
暫く行くと見事なばら園に出た。
「うわぁ~ 凄い」
見渡す限り一面の薔薇の花。
香りに誘われて歩みを進めると身体全体が薔薇の香りに包まれた。
「誰?」
薔薇の花に見とれていた蓮の背後から声がかけられた。
人が居るとは思わなかった蓮は、ビックリして振り替える。
「あっ… ごめんなさい。勝手に入ってしまって…」
慌てて 駆け出す蓮の腕を匠が掴む
「別に、怒ってるわけじゃないよ?
それに…
一人で戻れるの?」
うっ…
確かに、一人じゃ戻れないけど…
困っている蓮を見て クスクスと笑を漏らす匠。
「せっかく来たんだから ゆっくりしていきなよ。お姫様」
匠は、恭しく蓮の手に口付けると ゆっくりと歩きだした。