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籠の鳥
第3章 喪失
ギシッとベッドが軋んで忍さんが私の上に覆い被さる。


背けた 顔を無理矢理正面に向けられて、上から見下ろす忍さんが見えた。


近づいてくる顔に、ギュッと目を瞑る…………………………………?

何も起こらない?


不思議思って目を開けた瞬間、間近に迫っていた忍さんの唇が重ねられた。


「んっ…」


忍さんは、わざと見せつける様に舌を出して銀の雫を見せつける…

舌を絡めながら 上目遣いで見つめる瞳から目が離せない…


暫く、お互いを見つめ合いながら深い口付けを交わす…


「はぁ…んっ」


キスしただけなのに 心臓がウルサイくらい早鐘を打って、胸の突起まで 何かを期待するように固くなっていた。


唇が離れると、忍さんが、私を諭す様に静かに言葉を紡いだ。



「蓮、ちゃんと聞いて…性欲処理をするだけなら 君である必死は無いんだ。

君は特別…
誰にも渡したくない玩具…

毎日、手入れをして…
いつも、傍に置いておきたい…


淫らで美しい 僕たちだけの玩具なんだ…」


話し終わると、再び、深く口付ける…


「んぁっ…」

指は、胸の突起を弄び始め、熱くなる身体に 忍さんの言葉の意味さえも考えられないくらい 麻痺していった。






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