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籠の鳥
第3章 喪失
今の私は、ベッドに腰かける忍さんの目の前で立ち尽くしている…


要さんに教えて貰った事を実践してみる様に言われたのだけれど…


何度やっても、口付けでダメ出しされる…


口付けでダメ出しされる私って…
マジで泣きたい(;_;)




気を取り直して…

忍さんの首に手を回し 触れるだけの口付けをする…


そして、上唇に啄む様に口付けてから 舌を這わす…

それから、下唇を挟んで軽く吸い付く様にキス…


「全然ダメ…」


グイっと肩を掴まれ身体を離される…


度重なるダメ出しに私の中で何かがキレた。



「ヤりたいなら さっさと入れたらいいじゃないですかっ」


泣きながらバスローブを脱ぎ捨て ベッドにゴロンと寝転がる…

忍さんから、顔を背けて 泣きたくなるのを必死で堪えた。






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