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籠の鳥
第4章 調教①
部屋に入って来たのは、忍さんだった。
私は、思わず匠さんの後ろに隠れる様に背中にしがみついた。
「お兄ちゃん、助けてっ」
我ながらズルいと思うけど…
忍さんの姿を見たからには形振り構ってられない。
だって…
忍さん以外の3人は、何も用事が無くてもここに出入りしていた。
裏を返せば、忍さんがここに来るときは【何か】ある時に決まってる。
【お兄ちゃん】効果かどうか、はっきりしないけど
匠さんは、忍さんから私を隠すように忍さんの視界を遮ってくれた。
「全く… 蓮を甘やかし過ぎるなと言っただろ?」
呆れた様に言いながら 私に伸ばされた腕にあっさり捕獲される…
「お兄ちゃ~んっ」
引きずり出されながら匠さんに手を伸ばすけど…
匠さんの手を掴むより早く 忍さんの脇に抱えられる…
「匠… 蓮に変な事を教えるんじゃない。」
忍さんの声は 怒っている訳ではなく、
どちらかと言うと、呆れてた。
恨めしそうに見上げる私に向かって
【ごめんね】
匠さんの唇がその形を綴る様に動いた。
私は、思わず匠さんの後ろに隠れる様に背中にしがみついた。
「お兄ちゃん、助けてっ」
我ながらズルいと思うけど…
忍さんの姿を見たからには形振り構ってられない。
だって…
忍さん以外の3人は、何も用事が無くてもここに出入りしていた。
裏を返せば、忍さんがここに来るときは【何か】ある時に決まってる。
【お兄ちゃん】効果かどうか、はっきりしないけど
匠さんは、忍さんから私を隠すように忍さんの視界を遮ってくれた。
「全く… 蓮を甘やかし過ぎるなと言っただろ?」
呆れた様に言いながら 私に伸ばされた腕にあっさり捕獲される…
「お兄ちゃ~んっ」
引きずり出されながら匠さんに手を伸ばすけど…
匠さんの手を掴むより早く 忍さんの脇に抱えられる…
「匠… 蓮に変な事を教えるんじゃない。」
忍さんの声は 怒っている訳ではなく、
どちらかと言うと、呆れてた。
恨めしそうに見上げる私に向かって
【ごめんね】
匠さんの唇がその形を綴る様に動いた。