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籠の鳥
第5章 調教②
目を覚ますと 自室のベッドで寝ていた。
隣で本を読んでいた瑞紀がソレに気づく。
「おっ、目が覚めたな。何か飲むか?
それとも、腹減ってる?」
「あっ…えっ?瑞紀がなんで?」
まだ、頭がぼんやりしていて状況が把握出来ない…
「あぁ…、忍様が要さんを連れてきて 傍に居てやってくれって言われたから」
「そんなっあっ…」
勢いよく起き上がるった要を目眩が襲う。
「わぁっ 急に起き上がるなよ。
びっくりするだろ?」
ベッドの上で 上半身を起こしたまま 頭を抱える。
「そんな…気絶した上に、忍様に部屋まで運んで頂いたなんて…」
「あ~…別に怒ってる風では無かったぞ?」
物凄い落ち込み様の要を 気遣う様に背中を撫でる瑞紀。
「直ぐに 忍様の所へ行かないと」
ベッドから立ち上がろうとする要を瑞紀が押し戻す。
「忍様も他の御兄弟もお嬢様の所だ。
今日は、屋敷には戻らない。」
「まさか早すぎやしませんか?」
瑞紀の言い方に 察する所があったのか、要の表情が歪む。
「お嬢様に【クイーン】の素質があるなら早くはないだろ?」
【クイーン】
自分達【エクセレント】より上位に当たる称号だ。
しかしながら、要も新も【クイーン】にあった事はない。
それだけ、【クイーン】として認められる事が難しいのだ。
もし…
蓮が、【クイーン】でなければ、明日…
壊れた玩具になる事は間違いの無い事実だった。
隣で本を読んでいた瑞紀がソレに気づく。
「おっ、目が覚めたな。何か飲むか?
それとも、腹減ってる?」
「あっ…えっ?瑞紀がなんで?」
まだ、頭がぼんやりしていて状況が把握出来ない…
「あぁ…、忍様が要さんを連れてきて 傍に居てやってくれって言われたから」
「そんなっあっ…」
勢いよく起き上がるった要を目眩が襲う。
「わぁっ 急に起き上がるなよ。
びっくりするだろ?」
ベッドの上で 上半身を起こしたまま 頭を抱える。
「そんな…気絶した上に、忍様に部屋まで運んで頂いたなんて…」
「あ~…別に怒ってる風では無かったぞ?」
物凄い落ち込み様の要を 気遣う様に背中を撫でる瑞紀。
「直ぐに 忍様の所へ行かないと」
ベッドから立ち上がろうとする要を瑞紀が押し戻す。
「忍様も他の御兄弟もお嬢様の所だ。
今日は、屋敷には戻らない。」
「まさか早すぎやしませんか?」
瑞紀の言い方に 察する所があったのか、要の表情が歪む。
「お嬢様に【クイーン】の素質があるなら早くはないだろ?」
【クイーン】
自分達【エクセレント】より上位に当たる称号だ。
しかしながら、要も新も【クイーン】にあった事はない。
それだけ、【クイーン】として認められる事が難しいのだ。
もし…
蓮が、【クイーン】でなければ、明日…
壊れた玩具になる事は間違いの無い事実だった。