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人妻愛人契約
第8章 あの夜の出来事
「そういうことだったのか……」

祐樹はホッと胸を撫で下ろした。

さすがは希実さんだ。言ってたとおりだった。やすやすと善一なんかに屈服するわけがない。ぎりぎりのところだったけど堪えた。最後だって、変な声を出したのは、善一の射精を促し、早く終わらせるための演技に違いない。それに比べると――。

祐樹は自分のズボンを見た。大きな染みができている。

情けないと思ったが、先走りの液でヌルヌルになったパンツが気持ち悪かった。ズボンを脱ぎ、下着をおろした。

カチカチになった肉棒をそっと握る。

「自分の奥さんが他人と交わるのを見て、こんなに興奮するなんて……」

祐樹は自嘲気味に笑った。

いけないと思いつつ、祐樹は肉棒をしごいた。

「うっ……」

痺れるような快感が背筋を駆け上がった。

このまましごいて出してしまおうか。祐樹は思ったが、まだ動画は続いている。希実も善一に請われ、仕方なく2回したと言っていたから、少なくとももう一度交わるはずだ。出すのは、それを見てからでも遅くはない。

それにもしかすると次は……。

そんなことに絶対なって欲しくないのに、頭の中に淫らな叫び声を上げて善一に屈服する希実の姿が浮かんでくる。

手の中の肉棒がピクピクと震え、透明な粘液を吐き出した。

不安と期待がせめぎ合う歪な欲望――。

下腹部の奥から突き上げてくるドロドロとした衝動に動かされ、祐樹は肉棒を握る手に力を込めると、画面に視線を戻した。
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