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人妻愛人契約
第9章 恋人たちの思い出~夏、浴びせられた欲望
「外に出すって言ってたのに――」

筋肉の硬直が解けると、希実は恨めしそうに善一の顔を見て非難した。目に涙が滲んでいる。

「すまなかった。抜こうとはしたんだが、あまりにも気持ちよくて、つい……」

「そんな……ひどい……」

大粒の涙が希実の美しい目から零れた。善一はそれを指ですくうと、希実を抱きしめた。

「でも、希実だって気持ちよかっただろう。ほら、今だって俺のものを締め付けてくる」

「…………」

「それに契約するとき、もし生ですることを許すようなことがあれば、そのときは煮るなり、焼くなり、好きにしていいって言ってたじゃないか。だったら俺の好きにして問題ないはずだ。そうだろう」

「そんな――」

希実は言葉を飲み込むと、それ以上何も言わなかった。ただ泣き続けていた。

希実のことだ。自分の言った言葉を悔やみ、自分を責めているに違いない。悪いのは、騙し討ちをした善一なのに。

善一は打ちひしがれている希実を見て、ニヤリと笑うと、ゆっくりと身体を起こし、肉棒を抜いた。ぽっかり空いた秘孔は、快楽の余韻を示すように収縮を繰り返している。そこから大量の黄色味がかった白濁液が溢れ出し、希実のお尻を伝って、ベッドに零れていった。

「さあ、続けよう」休む間もなく、再び善一は希実に襲い掛かった。「一度出してしまったんだ。もうこのままでいいよな」

精液まみれの肉棒を拭うこともせず再び挿入し、腰を激しく振る。

希実は涙を流したまま、あんあんと喘ぎ声を漏らしていたが、しばらくすると涙は止まり、自ら求めるように善一の身体に四肢を絡めて、腰を突き上げ始めた。

「ああ、ダメ、またイッちゃう……イク、イク、イク……イクぅぅぅぅぅっ!」

善一に抱きつき、身体を震わせる。

「希実――」

善一が愛おしそうに口を吸うと、応えるように口を吸い返し、舌を絡めていた。

空が明るくなり、善一が6回目の放出を終えると、ようやく希実は解放された。

「はぁ、はぁ、はぁ……」

全身が痺れているのか、膣穴からダラダラと溢れてくる善一の精液を拭うこともできず、ぐったりと身体を横たえている。

そんな希実に善一は少し離れた町にある産婦人科医の名前を教えた。

「これからはすべてゴムなしでやることにするから、心配ならそこでピルを処方してもらうといい」

ガハハハ。善一は愉快そうに笑った。
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