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人妻愛人契約
第12章 恋人たちの思い出~春、被虐の悦楽
2月、場所は東京の善一のマンションだった。

リナのコスプレをした希実と善一が入ってきた。

「タクシーの運転手、バックミラーで何度もお前を見てたな」

善一が笑いながら言って、希実の腰に腕を回した。

「だから言ったじゃない。着替えてから帰るって」

「もったいないじゃないか。せっかくコスチュームを着て化粧までしたのに」

善一の分厚い唇が希実の唇と重なった。そのまま二人はむしゃぶるように互いの口を吸い合い、舌を絡めた。

「うん……」

希実の口から甘い呻き声が漏れる。

「撮影のときからビンビンだったよ。このままやりたい……」

善一が硬くなった下腹部を希実の身体に押し付けた。

「だめよ。汗をかいたから。先にシャワーを浴びさせて」

「シャワーなんて浴びなくていい」

そう言うと、善一は希実をお姫様だっこで抱え上げた。

希実は抵抗しなかった。腕を善一の首に巻きつけた。

善一は希実を寝室に運び、キングサイズのベッドの上に投げ出すと、覆いかぶさり、口を吸った。応えるように希実も口を吸い返す。

熱いキスを交わしながら、善一は希実の腕を掴み、頭の上に持ち上げた。

カチャ。

いきなり手首に手錠をかけた。
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