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人妻愛人契約
第2章 三河屋
翌朝、希実は自分で善一に電話をかけた。
善一は、すぐに会ってくれると言ったらしい。早速、出かけるために、希実はリクルートの学生が着るような地味な黒いパンツスーツに着替えた。
しかし、そうした質素な服装をしても希実の美しさは隠せなかった。むしろ素の美しさを際立たせているように感じる。胸の膨らみ、括れた腰、丸いお尻がはっきりわかる。祐樹は少し心配になった。
「ちゃんと言ってね」
祐樹は愛未の手を引きながら、玄関に座って靴を履いている希実の背中に向かって声をかけた。
昨夜あれから二人は話をして、避妊だけはきちんとしてもらおう、ということになった。祐樹は、それを念押しした。
「わかってる」
「もし三河屋さんがダメだと言ったら、話、断っていいからね」
「わかってるって」希実は靴を履き終わると、すくっと立ち上がって振り向いた。「じゃあ、行ってくるね」
いつもと変わらない明るい希実がそこにいた。透き通るような明るい茶色の瞳が、じっと祐樹の顔を見つめてくる。祐樹は思わず泣きそうになった。
「希実さん……」
「なによ、そんな顔して。昨日は偉そうなこと言ってたくせに」希実が祐樹の胸を軽く小突いた。「大丈夫よ。今日は話をしてくるだけだから。じゃあね」
希実は顔をわが子に向けた。
「愛未、ママ行ってくるから、パパをよろしくね」
「ママ、いってらっしゃい」
無邪気に手を振る娘に、希実はバイバイと手を振り返して出て行った。
善一は、すぐに会ってくれると言ったらしい。早速、出かけるために、希実はリクルートの学生が着るような地味な黒いパンツスーツに着替えた。
しかし、そうした質素な服装をしても希実の美しさは隠せなかった。むしろ素の美しさを際立たせているように感じる。胸の膨らみ、括れた腰、丸いお尻がはっきりわかる。祐樹は少し心配になった。
「ちゃんと言ってね」
祐樹は愛未の手を引きながら、玄関に座って靴を履いている希実の背中に向かって声をかけた。
昨夜あれから二人は話をして、避妊だけはきちんとしてもらおう、ということになった。祐樹は、それを念押しした。
「わかってる」
「もし三河屋さんがダメだと言ったら、話、断っていいからね」
「わかってるって」希実は靴を履き終わると、すくっと立ち上がって振り向いた。「じゃあ、行ってくるね」
いつもと変わらない明るい希実がそこにいた。透き通るような明るい茶色の瞳が、じっと祐樹の顔を見つめてくる。祐樹は思わず泣きそうになった。
「希実さん……」
「なによ、そんな顔して。昨日は偉そうなこと言ってたくせに」希実が祐樹の胸を軽く小突いた。「大丈夫よ。今日は話をしてくるだけだから。じゃあね」
希実は顔をわが子に向けた。
「愛未、ママ行ってくるから、パパをよろしくね」
「ママ、いってらっしゃい」
無邪気に手を振る娘に、希実はバイバイと手を振り返して出て行った。