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人妻愛人契約
第13章 奪還
まだだ。もっと長く、もっと強くしないと、希実は悦んでくれない――。

「希実さんっ」

祐樹は、お尻の穴に力を入れて踏ん張りながら、必死に腰を振った。額に汗が浮かんできた。

希実が腕を祐樹の首に回してしがみついてきた。

「お願い、もっと奥を突いてっ」

祐樹の動きに合わせて腰を突き上げてくる。襞肉が脈打つように肉棒を締め付け、奥に引きずりこもうとする。

限界だった。祐樹の身体の奥から熱いものが込み上げてきた。

「ダメだっ、出ちゃうっ」

祐樹は悲鳴を上げた。

――もうイクのか。

頭の中で善一が笑った。

「もう少し、もう少しだけ、がまんしてっ」

希実が叫んだ。

ちくしょう――。祐樹は懸命に歯を食いしばったが、下腹部の奥からマグマのようにこみ上げてくる衝動を止められなかった。

腰を思い切り突き出すと、

「出るっ!」と叫び、身体を震わせた。

頭の芯が痺れるような快感とともに肉棒の尖端から精液が迸り、希実の子宮口を打った。

「ああ――」

希実が眉間に皺を寄せた。精液を余すことなく絞り出そうとするかのように襞肉が収縮を繰り返す。

気持ちよかった。祐樹の肉棒は、何度も痙攣を繰り返した。

身体の震えが治まると、祐樹はぐったりと希実の身体の上に身を投げ出した。

「希実さん、まだだったでしょう。ごめんね」

祐樹は希実の耳元でつぶやいた。

「いいのよ。祐樹が満足できたなら、わたしはそれでいいの」

希実は、母親のようなやさしい笑顔を浮かべて、子どもをあやすように背中をポンポンと叩いてくれた。祐樹には、それが悔しかった。

「いや、次は必ず満足させてあげるから」

希実を力一杯抱きしめた。
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