この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
人妻愛人契約
第14章 消せない記憶
希実は眉間に皺をよせ、祐樹の手元を見たあと、祐樹の後ろにあるモニターに目を向けた。
祐樹は慌てて身体を廻し、画面を消そうとしたが、希実のほうが早かった。
「何を見てるの? 見せて!」
マウスを取り上げると、画面に流れている動画を確認した。顔が険しくなっていく。
希実は動画を止めた。
「どういうこと?」
祐樹を睨んだ。
「どういうことって、三河屋さんが撮った動画だよ」
「消さないで取っておいたの?」
祐樹は頷いた。
「こんなもの、どうして――」
「………………」
希実に問われたが、祐樹は答えられなかった。
「それで、これを見て、自分でしてたっていうわけ?」
「………………」
「こんなことして恥ずかしくないの? みんな祐樹のこと、心配してるんだよ」
「心配してる?」
「そうよ。慎さんが教えてくれたのよ。祐樹が毎晩事務所にこもってるって。あれじゃあ、身体を壊しちゃうから、女将さん、一度様子を見てくれませんかってね」
「慎さんが、そんなことを……」
希実は頷いた。
「目を覚ましたら、布団の中にいなかったら、もしかしたらと思って様子を見に来たの。システム会社のほうが大変なんじゃないかと思ってた。大変なら手伝ってあげなくちゃって思ってた。それなのに、まさかこんなことをしてるなんて……」
何も言い返すことが出来なかった。
「ごめん」
祐樹は、うな垂れた。
祐樹は慌てて身体を廻し、画面を消そうとしたが、希実のほうが早かった。
「何を見てるの? 見せて!」
マウスを取り上げると、画面に流れている動画を確認した。顔が険しくなっていく。
希実は動画を止めた。
「どういうこと?」
祐樹を睨んだ。
「どういうことって、三河屋さんが撮った動画だよ」
「消さないで取っておいたの?」
祐樹は頷いた。
「こんなもの、どうして――」
「………………」
希実に問われたが、祐樹は答えられなかった。
「それで、これを見て、自分でしてたっていうわけ?」
「………………」
「こんなことして恥ずかしくないの? みんな祐樹のこと、心配してるんだよ」
「心配してる?」
「そうよ。慎さんが教えてくれたのよ。祐樹が毎晩事務所にこもってるって。あれじゃあ、身体を壊しちゃうから、女将さん、一度様子を見てくれませんかってね」
「慎さんが、そんなことを……」
希実は頷いた。
「目を覚ましたら、布団の中にいなかったら、もしかしたらと思って様子を見に来たの。システム会社のほうが大変なんじゃないかと思ってた。大変なら手伝ってあげなくちゃって思ってた。それなのに、まさかこんなことをしてるなんて……」
何も言い返すことが出来なかった。
「ごめん」
祐樹は、うな垂れた。