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人妻愛人契約
第15章 新しい夫婦のかたち
「どうして、こんなことを――」
希実は涙を浮かべた目で、キッと善一の顔を睨んだ。殴りかかろうとしているのだろうか。必死に抑え込まれた腕を動かそうとしている。肩を揺すってもがいている。
善一は、そんな希実の様子を見るのが楽しいのか、口元に薄っすらと笑みを浮かべて、腰を動かしていた。
「俺は深田さんに約束したんだ。お前とやってるところを見せてやるって。だからさ」
当たり前のことのように言った。
「さっきからお二人の熱いところを、祐樹さん、ココから見てたんですよ」
追い打ちをかけるようにスピーカーから沙耶の声が降ってきた。
「ひどい……」
希実のアーモンド型をした目から大粒の涙が溢れ出し、ポロポロと枕の上に落ちていく。身体から力が抜けていった。
希実は抵抗するのをやめた。グッタリとなった。
「うッ、うッ…」
善一が腰を突き出す度に、風に揺れる木の葉のように身体が揺れている。
「泣くなよ。さっきも言っただろう、深田さんは見たいんだ。俺に抱かれてお前が気持ちよくなるところを見たいんだよ」
希実は顔を横に倒し、涙でしっとりと濡れた目で祐樹を見た。祐樹も目に涙を浮かべて希実を見ている。ガラスを挟んで二人の視線が重なった。
「祐樹、本当なの? 本当に見たいの?」
しゃくりあげながら希実が聞いた。
「希実さん、ごめんね。三河屋さんの言う通りなんだ。僕は見たいんだ。希実さんが気持ちよくなる姿を見たいんだ」
祐樹も目から涙を流しながら答えた。
「どうして?」
「希実さんが好きだから」
「わからないよ、祐樹。わたしには、わからない……」
そのまま二人は黙り込んだ。
希実は涙を浮かべた目で、キッと善一の顔を睨んだ。殴りかかろうとしているのだろうか。必死に抑え込まれた腕を動かそうとしている。肩を揺すってもがいている。
善一は、そんな希実の様子を見るのが楽しいのか、口元に薄っすらと笑みを浮かべて、腰を動かしていた。
「俺は深田さんに約束したんだ。お前とやってるところを見せてやるって。だからさ」
当たり前のことのように言った。
「さっきからお二人の熱いところを、祐樹さん、ココから見てたんですよ」
追い打ちをかけるようにスピーカーから沙耶の声が降ってきた。
「ひどい……」
希実のアーモンド型をした目から大粒の涙が溢れ出し、ポロポロと枕の上に落ちていく。身体から力が抜けていった。
希実は抵抗するのをやめた。グッタリとなった。
「うッ、うッ…」
善一が腰を突き出す度に、風に揺れる木の葉のように身体が揺れている。
「泣くなよ。さっきも言っただろう、深田さんは見たいんだ。俺に抱かれてお前が気持ちよくなるところを見たいんだよ」
希実は顔を横に倒し、涙でしっとりと濡れた目で祐樹を見た。祐樹も目に涙を浮かべて希実を見ている。ガラスを挟んで二人の視線が重なった。
「祐樹、本当なの? 本当に見たいの?」
しゃくりあげながら希実が聞いた。
「希実さん、ごめんね。三河屋さんの言う通りなんだ。僕は見たいんだ。希実さんが気持ちよくなる姿を見たいんだ」
祐樹も目から涙を流しながら答えた。
「どうして?」
「希実さんが好きだから」
「わからないよ、祐樹。わたしには、わからない……」
そのまま二人は黙り込んだ。