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人妻愛人契約
第15章 新しい夫婦のかたち
祐樹は身体を起こすと、ガラスに顔を近づけて、希実の顔をのぞき込んだ。
「希実さん」
声を掛けると、希実が顔を上げた。しっとりと潤んだ瞳で祐樹を見た。
「希実さん、ごめんね。あんなひどいこと言って」
祐樹の口から謝罪の言葉が出た。この時しかない、そう思って出た言葉だった。
「祐樹……」
「希実さんに恥ずかしいところを見られて動揺して、つい口から出てしまったんだ。自分が一番恐れていることが。希実さんを傷つけるつもりはなかったんだ」
祐樹は泣いていた。目から大粒の涙を零していた。
祐樹も悩んでいる。辛いんだ――。希実は思った。
そして、祐樹を悩ませている原因の一つは間違いなく自分にあると思った。善一に与えられた快楽を忘れられない自分にあると思った。夢の中で善一と交わっていた自分にあると思った。今も快楽を求めて善一と身体を繋げている自分にあると思った。
「何言ってるの。謝るのはわたしのほうよ。祐樹、ごめんね。こんないやらしい女で本当にごめんね」
希実も泣きながら言った。
「希実さん、愛してる……」
「わたしも……わたしも祐樹を愛してる……」
「希実さん……」
「祐樹……」
そのまま二人はガラス超しに口づけを交わした。本当は直に触れたいのに触れられない。舌をしゃぶりたいけど、しゃぶれない。そのもどかしさが、二人をさらに熱くする。ガラスにべっとりと二人の唾液がついていく。
「希実さん、お願いだ。希実さんがイクところを僕に見せて。気持ちよくなるところを僕に見せて」
「わたしのこと、嫌いにならない?」
祐樹は首を横に振った。
「僕は、希実さんがどんなことをしても嫌いにならない。好きなままでいる」
「中に出されちゃうんだよ。それでもいいの?」
一瞬、祐樹の顔が引きつったが、すぐに、
「大丈夫。希実さんが気持ちよくなれるなら、それでいい」
そう言って、ぎこちなく微笑んだ。その表情から祐樹の切ない気持ちが痛いほど希実にも伝わってきた。
「わかった」
希実は頷いた。
「ありがとう、希実さん」
二人は再びガラス越しにキスを交わした。
「希実さん」
声を掛けると、希実が顔を上げた。しっとりと潤んだ瞳で祐樹を見た。
「希実さん、ごめんね。あんなひどいこと言って」
祐樹の口から謝罪の言葉が出た。この時しかない、そう思って出た言葉だった。
「祐樹……」
「希実さんに恥ずかしいところを見られて動揺して、つい口から出てしまったんだ。自分が一番恐れていることが。希実さんを傷つけるつもりはなかったんだ」
祐樹は泣いていた。目から大粒の涙を零していた。
祐樹も悩んでいる。辛いんだ――。希実は思った。
そして、祐樹を悩ませている原因の一つは間違いなく自分にあると思った。善一に与えられた快楽を忘れられない自分にあると思った。夢の中で善一と交わっていた自分にあると思った。今も快楽を求めて善一と身体を繋げている自分にあると思った。
「何言ってるの。謝るのはわたしのほうよ。祐樹、ごめんね。こんないやらしい女で本当にごめんね」
希実も泣きながら言った。
「希実さん、愛してる……」
「わたしも……わたしも祐樹を愛してる……」
「希実さん……」
「祐樹……」
そのまま二人はガラス超しに口づけを交わした。本当は直に触れたいのに触れられない。舌をしゃぶりたいけど、しゃぶれない。そのもどかしさが、二人をさらに熱くする。ガラスにべっとりと二人の唾液がついていく。
「希実さん、お願いだ。希実さんがイクところを僕に見せて。気持ちよくなるところを僕に見せて」
「わたしのこと、嫌いにならない?」
祐樹は首を横に振った。
「僕は、希実さんがどんなことをしても嫌いにならない。好きなままでいる」
「中に出されちゃうんだよ。それでもいいの?」
一瞬、祐樹の顔が引きつったが、すぐに、
「大丈夫。希実さんが気持ちよくなれるなら、それでいい」
そう言って、ぎこちなく微笑んだ。その表情から祐樹の切ない気持ちが痛いほど希実にも伝わってきた。
「わかった」
希実は頷いた。
「ありがとう、希実さん」
二人は再びガラス越しにキスを交わした。