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人妻愛人契約
第16章 一年前の春
それは遡ること一年前。去年の3月のことだった。
ビルの玄関から次ぎ次ぎと出てくる華やかな和装の女たちを、善一は3階の理事長室から眺めていた。
「女将の会が終わったようだな」
30前後の女たちは、いずれもいい女だが、善一が求めている女はまだ出てこない。
そろそろ出てきてもいい頃だが……。
劇場裏でスターの出待ちをするような気分で待っていると、人の流れが一瞬切れたあと、そこだけスポットライトがあたったようにパッと明るくなった。
「来た!」
善一は、窓から身を乗り出した。春らしい桜色の着物を着た少し背の高い女性が、ゆっくりと歩いてくる。
「はあ~」善一は、うっとりと見惚れた。「伊東希実、いや今は結婚して深田希実か。相変わらず美しい……」
希実は子どもの頃から美少女として、この辺りでは有名だった。高校生のときには、温泉街のキャンペーンモデルになり、パンフレットや雑誌、ホームページなど様々なところに希美の写真が載った。中には水着姿のものもあり、当時の若い男たちはみんな彼女の世話になったものだ。善一も30になろうとしていたにもかかわらず、何度もお世話になった。
そんなアイドルが、この街に帰ってきた。しかも、人妻になり、女としての魅力を数倍増して――。一目見たときから、善一は希実の虜になった。
希実を追うように、一人の女性が出てきて声をかけている。
「沙耶か」
モデル事務所に所属してたこともある沙耶もこんな小さな温泉街にはもったいないほどの美女だ。しかし、希実と並ぶと、
「勝てないな……」
善一はボソッと言った。
あの美女を自分の思うがままにしてみたい――。
希実の裸を想像しただけで、股間のモノが硬くなっていく。
ビルの玄関から次ぎ次ぎと出てくる華やかな和装の女たちを、善一は3階の理事長室から眺めていた。
「女将の会が終わったようだな」
30前後の女たちは、いずれもいい女だが、善一が求めている女はまだ出てこない。
そろそろ出てきてもいい頃だが……。
劇場裏でスターの出待ちをするような気分で待っていると、人の流れが一瞬切れたあと、そこだけスポットライトがあたったようにパッと明るくなった。
「来た!」
善一は、窓から身を乗り出した。春らしい桜色の着物を着た少し背の高い女性が、ゆっくりと歩いてくる。
「はあ~」善一は、うっとりと見惚れた。「伊東希実、いや今は結婚して深田希実か。相変わらず美しい……」
希実は子どもの頃から美少女として、この辺りでは有名だった。高校生のときには、温泉街のキャンペーンモデルになり、パンフレットや雑誌、ホームページなど様々なところに希美の写真が載った。中には水着姿のものもあり、当時の若い男たちはみんな彼女の世話になったものだ。善一も30になろうとしていたにもかかわらず、何度もお世話になった。
そんなアイドルが、この街に帰ってきた。しかも、人妻になり、女としての魅力を数倍増して――。一目見たときから、善一は希実の虜になった。
希実を追うように、一人の女性が出てきて声をかけている。
「沙耶か」
モデル事務所に所属してたこともある沙耶もこんな小さな温泉街にはもったいないほどの美女だ。しかし、希実と並ぶと、
「勝てないな……」
善一はボソッと言った。
あの美女を自分の思うがままにしてみたい――。
希実の裸を想像しただけで、股間のモノが硬くなっていく。