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人妻愛人契約
第16章 一年前の春
「失礼します」

ドアが開き、男が一人入ってきた。

「おお、来たか。ちょうどいい。こっちに来て見てみろ」

男は、善一のギラギラした目を見て、思わず立ちすくんだが、善一が、早く、と催促すると、急ぎ足で駆け寄り、隣に並んだ。

「ほう、これは、これは……」

「お前なら、どっちを選ぶ?」

「沙耶さんも捨てがたいですが、やっぱり希実さんですかね」

初めに沙耶の名前を出したのは、善一に気を使ったからだろう。

善一は頷いた。

「俺もだ。顔はもちろんだが、あのスタイルがたまらん。子どもを産んで脂がのり、ちょうどいい感じになったんじゃないか。あのプリプリしたお尻なんか、触ると心地よさそうだ」

善一は、舌なめずりした。

「若い頃からスタイルには結構気を使ってましたからね。スポーツも得意だったし。今もエアロビとヨガで鍛えてるそうですよ」

「そうか。体幹が鍛えられてるから、きっとアソコの締まりもいいぞ」

男たちは顔を見合わせ、下卑た笑い声をあげた。
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