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人妻愛人契約
第3章 初めての夜
身体の震えが収まると、二人はそのままぐったりとなった。

はぁ、はぁ、はぁ……。走ったあとのように息が弾んでいる。祐樹が希実の唇をしゃぶると、希実もしゃぶり返してくれた。

「希実さん、聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」

「昨日の夜のこと? あまり話したくないけど、祐樹が気になるならいいわよ」

「ちゃんとゴム、着けたんだよね」

「当たり前でしょう。それが約束なんだから」希実は笑った。「そうか。いま着けてないから疑ってるんでしょう。安心して。祐樹は、特別だから許したのよ。ううん、許したんじゃないわ。私がそうして欲しかったの」

希実は、自分から唇を祐樹の唇に押し当て、舌を絡めてきた。祐樹も応えるように希実の唇をしゃぶり、舌を絡めた。

嘘はついてはないようだ。祐樹は少しホッとした。

「もう1つ聞いてもいい?」

「なに?」

「何回したの?」

希実は、ちょっと答えるのを躊躇ったあと、

「2回した。あいつ1回じゃ満足しなくてね。しかたなく2回することになった」

「一晩中してたわけじゃないんだ」

「当たり前でしょう」

希実は再び笑った。

「だったら早く帰ってくればよかったのに」

「ごめんね。そうしたかったんだけど、あいつが、いろいろ話したいって言ってきてね。温泉街の将来のことやイベントのこと、いろいろ話した。そうそうゲームの話もしたわ。あいつ本当にゲーマーでね。結構詳しかった。それで、つい話し込んじゃったんだ。気づいたら朝になってた」

「そうか」

「そうよ」

再び希実は唇を押し当ててきた。祐樹が舌を絡める。
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