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人妻愛人契約
第4章 移りゆく季節の中で~夏、悪い夢
翌朝、希実はいつも以上に疲れた様子で帰ってきた。
祐樹が「おかえり」と声を掛けても返事をせず「少し寝る」と言ってさっさと母屋へと下がってしまった。
何かあったのだろうか。
祐樹は心配になり、仕事が一段落すると母屋まで様子を見に行った。
希実は寝ていた。浴衣を脱いでキャミソール一枚になり、畳の上で身体を丸めて寝息を立てている。
「まったく、しょうがないなあ。いつも……」
祐樹は押し入れから肌掛けを引っ張り出して、掛けてあげると、座り込んできれいな寝顔を見つめた。
悪い夢でも見ているのだろうか、目に薄っすらと涙が滲んでいる。
辛いんだろうな、きっと。祐樹は切なくなった。コロコロと日にちを変更されて、善一にいいようにもてあそばれて……。精神的にまいってもおかしくない。
それにあの巨漢の相手をするのは想像以上にタフなことなのかも知れない。愛人契約を結んで5回。善一の相手をした日の翌日はいつもげっそりと疲れて帰ってくる。
最初のときに尋ねて以来、希実に様子を聞いたことはないので、二人の間でどんな行為が行われているのかはわからないが、かなり濃厚な行為が行われているのは想像できた。
嫉妬で胸が掻きむしられた。股間のモノがどうしようもなくいきり立つ。希実の中に入りたいと震えている。柔らかい身体で包み込んで癒やして欲しいと訴えている。
でも今は希実を休ませてあげたかった。
ダメだ。夜まで我慢だ。祐樹は自分の身体に言い聞かせた。
「希美さん、ゆっくり休んでね」
小声で囁き、立ち去ろうとした。そのとき、
「ごめんね」
背後から希実の声が聞こえた。
「あれ? 起こしちゃったかな……」
祐樹は振り返った。
希実は起きてなかった。さっきと同じ姿勢で背中を丸めて寝ている。スースーと寝息が聞こえてくる。
「なんだ、寝言か……」
悪い夢が続いているのか、目から大粒の涙がこぼれ、枕代わりの白い腕に落ちていった。
胸がキュンと締め付けられた。
「今夜はがまんするか」
祐樹はつぶやくと、起こさないように注意しながら、そーっと部屋を出ていった。
祐樹が「おかえり」と声を掛けても返事をせず「少し寝る」と言ってさっさと母屋へと下がってしまった。
何かあったのだろうか。
祐樹は心配になり、仕事が一段落すると母屋まで様子を見に行った。
希実は寝ていた。浴衣を脱いでキャミソール一枚になり、畳の上で身体を丸めて寝息を立てている。
「まったく、しょうがないなあ。いつも……」
祐樹は押し入れから肌掛けを引っ張り出して、掛けてあげると、座り込んできれいな寝顔を見つめた。
悪い夢でも見ているのだろうか、目に薄っすらと涙が滲んでいる。
辛いんだろうな、きっと。祐樹は切なくなった。コロコロと日にちを変更されて、善一にいいようにもてあそばれて……。精神的にまいってもおかしくない。
それにあの巨漢の相手をするのは想像以上にタフなことなのかも知れない。愛人契約を結んで5回。善一の相手をした日の翌日はいつもげっそりと疲れて帰ってくる。
最初のときに尋ねて以来、希実に様子を聞いたことはないので、二人の間でどんな行為が行われているのかはわからないが、かなり濃厚な行為が行われているのは想像できた。
嫉妬で胸が掻きむしられた。股間のモノがどうしようもなくいきり立つ。希実の中に入りたいと震えている。柔らかい身体で包み込んで癒やして欲しいと訴えている。
でも今は希実を休ませてあげたかった。
ダメだ。夜まで我慢だ。祐樹は自分の身体に言い聞かせた。
「希美さん、ゆっくり休んでね」
小声で囁き、立ち去ろうとした。そのとき、
「ごめんね」
背後から希実の声が聞こえた。
「あれ? 起こしちゃったかな……」
祐樹は振り返った。
希実は起きてなかった。さっきと同じ姿勢で背中を丸めて寝ている。スースーと寝息が聞こえてくる。
「なんだ、寝言か……」
悪い夢が続いているのか、目から大粒の涙がこぼれ、枕代わりの白い腕に落ちていった。
胸がキュンと締め付けられた。
「今夜はがまんするか」
祐樹はつぶやくと、起こさないように注意しながら、そーっと部屋を出ていった。