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人妻愛人契約
第5章 移りゆく季節の中で~秋、素足の魔女
ある日のことだった。外出先から事務所に戻った祐樹は、希実が机に座ったままコクリコクリと舟を漕いでいるのを見つけた。着物を着たまま、手には書類を持っている。後ろに回って覗いてみると、コスプレフェスティバルの企画書だった。
昨日、遅くまで事務所に残っていたのは、これをつくるためか――。
「働きすぎだよ」
祐樹はつぶやいた。
「女将さん、お疲れのようですね」
後から入ってきた星奈が、希実に気を使ったのか、声を潜めて言った。
「旅館組合の仕事もしてるしね」
それに月1回だけど、善一の相手も……。祐樹は心の中でつぶやいた。
「お身体を壊されなければいいですけど。毎日、お薬を飲まれているようですし」
「薬?」
「ご存じなかったですか。女将さんはビタミン剤って言ってました」
そうか。そんなものを飲んでるのか。
「少し休ませたほうがいいかも知れないね」
「できるのであれば、そうしてあげてください」
星奈は、心から心配そうに希実の寝顔を見ていた。
昨日、遅くまで事務所に残っていたのは、これをつくるためか――。
「働きすぎだよ」
祐樹はつぶやいた。
「女将さん、お疲れのようですね」
後から入ってきた星奈が、希実に気を使ったのか、声を潜めて言った。
「旅館組合の仕事もしてるしね」
それに月1回だけど、善一の相手も……。祐樹は心の中でつぶやいた。
「お身体を壊されなければいいですけど。毎日、お薬を飲まれているようですし」
「薬?」
「ご存じなかったですか。女将さんはビタミン剤って言ってました」
そうか。そんなものを飲んでるのか。
「少し休ませたほうがいいかも知れないね」
「できるのであれば、そうしてあげてください」
星奈は、心から心配そうに希実の寝顔を見ていた。