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人妻愛人契約
第5章 移りゆく季節の中で~秋、素足の魔女
数日後、旅館組合の会合から帰ってきた希実が、「善一さんが、祐樹に会いたいんですって」と言ってきた。
「僕に? 何の用かな」
「いま祐樹が開発しているシステムを三河屋グループでも使いたいって考えてるらしいの。それで祐樹に一度、相談したい、って言ってた」
「それは嬉しいけど、あんまり三河屋さんとは会いたくないな」
「そんなこと言わないで会ってあげてよ。彼も仕事はしっかりやる人だから」
「それはわかってるよ。まあ、希実さんがそう言うならしかたない。会ってやるか」
祐樹は、少しかっこつけて言った。
一週間後、祐樹は善一と会うことになった。善一とは時々、顔を合わせることはあるが、ちゃんと話をするのは、例の日以来だ。当日の朝、祐樹は少し重い気分で布団から出た。
希実は、もう起きていて、タイトなリブニットのワンピースに着替えていた。膝丈、色はグレーで落ち着いた感じだけど、希実の美しいボディラインがはっきりと出てて、すごくセクシーだ。
「まだ早いんじゃないか。三河屋さんと会うのは11時だろう」祐樹が言うと、希実は化粧をしながら、「9時からコスプレフェスティバルの打ち合わせがあるのよ」と答えた。
「え、それいつまでかかるの?」
「午前中いっぱい」
「じゃあ、三河屋さんとの打ち合わせには出れないってこと?」
「だってわたしが行く必要はないでしょう。システムをつくってるのは、祐樹なんだから」
「てっきり希実さんも一緒に来てくれると思ってた」
祐樹が拗ねた顔をすると、
「子どもじゃないんだから、一人で行けるでしょ」と笑われてしまった。
「でも、三河屋さんは、どうも苦手で……」
「大丈夫よ、自信をもって。じゃあ、行ってくるね」
希実は、祐樹の肩を軽くポンと叩いて、さっさと出かけてしまった。
「僕に? 何の用かな」
「いま祐樹が開発しているシステムを三河屋グループでも使いたいって考えてるらしいの。それで祐樹に一度、相談したい、って言ってた」
「それは嬉しいけど、あんまり三河屋さんとは会いたくないな」
「そんなこと言わないで会ってあげてよ。彼も仕事はしっかりやる人だから」
「それはわかってるよ。まあ、希実さんがそう言うならしかたない。会ってやるか」
祐樹は、少しかっこつけて言った。
一週間後、祐樹は善一と会うことになった。善一とは時々、顔を合わせることはあるが、ちゃんと話をするのは、例の日以来だ。当日の朝、祐樹は少し重い気分で布団から出た。
希実は、もう起きていて、タイトなリブニットのワンピースに着替えていた。膝丈、色はグレーで落ち着いた感じだけど、希実の美しいボディラインがはっきりと出てて、すごくセクシーだ。
「まだ早いんじゃないか。三河屋さんと会うのは11時だろう」祐樹が言うと、希実は化粧をしながら、「9時からコスプレフェスティバルの打ち合わせがあるのよ」と答えた。
「え、それいつまでかかるの?」
「午前中いっぱい」
「じゃあ、三河屋さんとの打ち合わせには出れないってこと?」
「だってわたしが行く必要はないでしょう。システムをつくってるのは、祐樹なんだから」
「てっきり希実さんも一緒に来てくれると思ってた」
祐樹が拗ねた顔をすると、
「子どもじゃないんだから、一人で行けるでしょ」と笑われてしまった。
「でも、三河屋さんは、どうも苦手で……」
「大丈夫よ、自信をもって。じゃあ、行ってくるね」
希実は、祐樹の肩を軽くポンと叩いて、さっさと出かけてしまった。