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お天気お姉さん~明日、晴れるかな~
第8章 メイド 幸恵の過去
あの時、橋の欄干で久に声を掛けてもらっていなければ
自分の人生は25年という短命で終わったのだ。
あれから25年…
メイドのお仕事に明け暮れて
「ある程度、お金が貯まれば好きなようにどこにでもいっていいんだよ」と久は気に掛けてくれたけど、こうしてどこにも行かずに身の回りのお世話をしてきたのは、久に恋い焦がれていたからだと、今、久に抱かれて確信した。
こうして一度だけでも久に抱いていただけたという思い出だけで、
幸恵は残りの人生をここで終える覚悟ができた。
「こんな身近にお前という素敵な女がいたのに
俺はお前を見ることもせずに一心不乱に仕事に打ち込んできた
今、その時間を取り戻したい気持ちでいっぱいだよ」
「そ、そんな旦那様!
私みたいな女にそのような言葉は勿体ないです!」
「勿体ないのは、お前に手をつけずに無意味に過ごしてきた25年の歳月だよ…
俺は…お前との25年を今からでも取り戻したい。
どうだろうか…俺の妾になってくれないだろうか?」
「いえ…せっかくのお気持ちはとてもありがたいのですが…
お坊っちゃまや奥さまの今の生活を壊すことなど出来ません…
でも…私、旦那様を愛していることに気づかされました
出来ましたら今までのようにメイドとして雇っていただいて
気が向いた時でいいのでこうして抱いていただければ…」
「奥ゆかしい奴め…妾になればそれなりのマンションも
それなりのお手当ても出すというのに
今まで通りこの屋敷でメイドとして歳をとって行くつもりなのかい?」
「はい、別邸で旦那様に来ていただいて寵愛を受ける日々を悶々として待つより、この屋敷で旦那様と同じ空気を吸わせていただく方が幸せでございます」
久は、ますます幸恵に惚れた。
そのように自分に正直になると
たっぷりと射精したにも関わらず
再び股間のモノに力がよみがえってきた。