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お天気お姉さん~明日、晴れるかな~
第17章 懐妊

「産まれた赤ちゃんを見てきたかい?
鼻筋なんて俺にそっくりなんだぜ」

準が自慢する。

「そうね、浅香の血筋は鼻に出るものね」

瑠璃子はそう言ったあと、
「ほんと、どちらに似たのかしら?」と
意味深に囁いて圭子を見つめた。

『えっ?お義母さま、もしかして私がお義父さまと夫の準のどちらとも関係を結んでいたことを知っているの?』

圭子は病室のベッドから飛び上がらんばかりに驚いた。

「どちらに似ていようが構わんさ!
浅香家の血筋という事に代わりはないんだから」

父親と嫁が肉体関係にあるとも知らずに
準は呑気に「これで浅香家は安泰だよな」と
肩の荷が降りて、これでようやくおま○こへの挿入をしなくてもすむとホッとして呟いた。

「何を言っているの!
産まれたのは女の子よ
ちゃんとした後取りを産んでもらわなきゃ!」

次は男の子を出産しなさいなと
瑠璃子が準の尻を叩いた。

「そうか…男の子か…
俺の体が持つかな…」

これからも種付けの役目は終わりそうもないなと
久はそのうち圭子の体の上で腹上死するかもなと
冷や汗をかきはじめた。

「お義母さま…そういう話はまだ…」

「そうね…あ、勘違いしないでね
女の子だったからとあなたをなじっている訳じゃないのよ」

「当たり前だろ
男でも女でも関係ないさ
婿を迎え入れればいいだけなんだしさ」

家の血筋がどうだとか
後取りがどうだとか、本当に困った人たちね…
私がしっかりと浅香家の改革してあげなきゃと
圭子はこの先が思いやられると嘆いた。

「あっ!雨が降ってきたよ」

ずっと曇り空だった空模様だったが
ついに雨粒が降り始めた。

「ほんとね…明日、晴れるかな?」

圭子は呟きながら
人生ってお天気と同じだわと思った。
晴れる日もあれば雨の日もある。
だけど止まない雨はないんだから
待っていれば気持ちのいい晴れ間にお目にかかれるんだわと、空からの雨粒を見やりながら微笑んだ。




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